今週は、昨日の休日に米国株が上昇したため、日経平均は26000円の値固めか

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最新投稿日時:2020/11/24 17:34 - 「今週は、昨日の休日に米国株が上昇したため、日経平均は26000円の値固めか」(みんかぶ株式コラム)

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今週は、昨日の休日に米国株が上昇したため、日経平均は26000円の値固めか

著者:出島 昇
投稿:2020/11/24 17:34

先週は、週始めに大幅上昇し、17日(火)に26000円を29年ぶりに回復。その後3日続落

 先週の予測では、目先はちょっとしたスピード調整があってもおかしくないと思われていましたが、前週末に米国株式がコロナワクチンの普及期待で3指標が大幅反発(S&Pは最高値更新)しことで、週明けの日経平均は連動して高くなるとしました。ただし、為替は円高方向の動きとなっており、日経平均は上昇後、上値は重くなるとしました。当面のピークは今年の1月17日に24115円の高値をつけてから約10ヶ月経過しており、12月、1月にピークをつけてもおかしくないとしました。又、目先の上値のフシは、心理的なフシでもある26000円としました。

 結果的に、週初めに米国株高と国内の7-9月期GDPが△21.4%と1年ぶりのプラス成長となったことで、終値ベースで△521円の25906円とバブル後の最高値を更新し、翌日の17日(火)には△107円の26014円と29年ぶりに終値で26000円台を回復しました。その後は為替も103円台後半の円高となり、3日連続安となってスピード調整のような形となってきています。

 16日(月)は、米株高と7-9月期GDPの1年ぶりのプラス成長を受けて、△266円の25652円で寄り付き、ザラ場で1991年6月の以来の高値を25817円と上回りました。後場になると、もう一段の上昇で、一時△542円の25928円まで上昇し、終値では△521円の25906円で引けました。

 17日(火)は、前日の米国市場でモルデナのワクチン開発を好感し、長期金利の上昇も金融株を押し上げ、NYダウは△470ドルの29950ドルとなったことで、日経平均は一時△150円の26057円と26000円台を回復し、その後、下げに転じるも後場には再び持ち直し△107円の26014円と29年ぶりに終値で26000円台を回復しました。

 18日(水)になると、前日の米国市場が3指標そろって反落となり、日経平均も目標達成感から利益確定売りと東京都の感染者が過去最多で一時▲357円の25656円まで下落し、終値では▲286円の25728円と3日ぶりの大幅安となりました。

 19日(木)も前日の米国市場はコロナ感染拡大を嫌気し2日続落となったことで、日経平均は▲99円の25628円で寄り付き、前場は▲195円の25532円まで下げました。後場には東京でコロナ感染者が500人を超えるニュースを嫌気し、▲253円の25474円まで下げましたが、押し目買いの動きが出て下げ渋り、▲93円の25634円で引けました。

 週末の20日(金)は、前日の米国市場は、3指標そろって反発しましたが、日経平均は朝方は時間外の米株先物が下落していたことで、▲147円の25486円で寄り付き、25500円をはさんだもみあいが続き、後場には▲208円の25425円まで下げましたが、その後、下げ渋り終値は▲106円の25527円で引けました。

 週末20日(金)の米国市場は、3指標そろって反落となりました。新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が続いたことや、緊急経済対策を巡るFRBと財務省の意見の不一致で景気回復への懸念が高まり、NYダウは▲252ドルまで下落し、終値は▲219ドルの29263ドルで引けました。シカゴの日経先物は好需給のため△200円の25740円となっていました。

今週は、昨日の休日に米国株が上昇したため、日経平均は26000円の値固めか

 日経平均は、先週前半に26000円の大台を29年ぶりに回復し、その後は達成感やコロナ感染者数が1日2000人を上回る状況となり、経済活動への懸念がブレーキをかけた格好となりました。もともと上昇のスピードからいえば、いったん調整してもおかしくないところですので、下げたところは買いチャンスとなります。下げても豊富な資金が市場に流れているので、市場心理を支えることになります。

 これまでの上昇は豊富な市場への資金に支えられ、コロナ懸念でカラ売りが仕掛けられ、それが次々に踏み上げられて上昇してきており、予想外の上昇となっています。

 現在の信用取引残高の推移をみても、米大統領選後の株高局面でカラ売りが積み上がっており、結果的に需給の好転につながる相場は底堅いといえます。売り方は、これまでコロナ感染拡大による景気悪化を前提のカラ売りですが、今後はワクチンの普及のため腰を据えて売り込みにくい状況といえます。そのため、大きく下げれば買い戻しが入るため買いチャンスとなります。先週後半に約500円程度下げており、押し目買いの動きが出てくるところです。米国株が上昇すれば再び26000円の大台を目指すことになりそうですが、円高基調もあり高値圏では上値は重くなると思われます。そうなると25000~26000円のレンジの中で25500円中心の値固めの動きが想定されます。

出島式ズバ株投資情報ブログ
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(指標)日経平均

 先週の予測では、前週末の米株式が3指標そろって上昇(S&Pは最高値更新)となっていたことで、日経平均もつれ高するものの、為替が円高となっていることで上限を25700円水準としていました。

 ところが米医薬品会社のファイザーに続き、モデルナも新型コロナワクチンの好結果を発表したことで、経済正常化の現実味が高まり、11月17日には26057円まで上昇して、終値は26014円と29年ぶりの26000円台回復となりました。目標達成感から、その後、3日連続安で引けました。

 今週は、マイナス材料としては国内の1日当りの新規感染者数の過去最大の増加と、米国のファイザーやモデルナによるワクチン開発の進展というプラス材料のせめぎ合いという状況から、25500円をはさんだもみあいが展開されそうです。NYダウが、さらに下落するようであれば25000~26000円のレンジ内で25000円水準に接近し、NYダウが3万ドル接近なら26000円を再度試す動きとなりそうです。

 本日24日(月)は、昨日のNYダウの上昇と、米株先物高、為替の約1円安と、好条件が重なり日経平均は大きく上昇し△638円の26165円となりました。
 

 

(指標)NYダウ

 先週の予測では、バイデン新政権へのメドがたって、来年度の景気回復を織り込む動きが続きそうだとしました。

 週始めに、モデルナのコロナワクチンの94.5%の有効性の発表を好感し、又、長期金利の上昇を受けて金融株が軒並み高となり、NYダウは一時29964ドルと3万ドルに接近しました。その後はコロナ感染拡大が嫌気され下落となって週末は▲219ドルの29263ドルで引けました。

 先週は、11月16日に高値をつけたあと、コロナ感染の再拡大を嫌気し株価は下落しました。目先は全米各地に再び規制強化が見られ、一時的に経済の回復が失速する局面もありますが、そこは買い場となります。来年はワクチン開発の進展状況から強気相場になるとの見方が多いようです。まず、ワクチン実用化に伴い春に向けて経済活動の再開、次に選挙終了で速やかに追加経済対策があり、中国アジアはすでに回復に向かっていることなどがその理由です。目先は一服したあと年末商戦に向けて上昇を開始しそうです。
 

 

(指標)ドル/円

 先週の予測では、前週はドル買いが優勢であったが、先週はウイルス感染の再拡大を警戒して、ドルが上げ渋る動きとなるとしました。一時的にはワクチン実用化による景気回復期待でドル買い・円売りとなるも、17日発表の小売売上高が予想を下回り、又、ウイルス感染拡大でドル売り優勢となりました。円は103.70円まで買われ、週末は103.82円で引けました。ドル・円は103.65~105.13円のレンジでした。

 今週は、ドルは伸び悩み、円の強含みとなりそうです。ウイルスの感染拡大は、大幅に増加しており経済規制などの強化によって景気の減速懸念が高まりそうです。もう一段の金融緩和が観測され、長期金利が低下し、株が下落すればドル売りが想定されます。ただし、ワクチンの実用化期待がドルの上昇をサポートすることになりそうです。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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