■中長期の成長戦略
天昇電気工業<6776>は特に中期経営計画等は発表していないが、以下のような目標を掲げて、必要な施策を実行していくと述べている。現在は、コロナの影響で先行きが不透明であるが、これらの施策を粛々と実行していく予定だ。
1. 持続的な成長が可能な企業体質への足場固め
人材の採用を積極的に行い、設備への投資も継続する。キャッシュ・フローが安定してきたことから、増産投資だけでなく、機械の入れ替えなどの更新投資も積極的に行う考えだ。
2. 内需型の製品を拡充し、自動車向けの比率を下げる
現在は売上高の約60%が自動車向けとなっているが、この比率を約35%程度までにすることを目標としている。これは、自動車向けの売上高を減らすのではなく、内需型の製品を拡充して全体の売上高を増加させることで、相対的に自動車向けの比率を下げようというものだ。その代表的な製品が、既述の雨水貯留浸透資材である。既に少しずつだが市場に浸透しつつあるが、加えて昨今頻発する洪水被害の影響で、各自治体において「雨水の貯留」に対する考えが高まることが予想され、長期的な視点から同社製品にとっては追い風となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
天昇電気工業<6776>は特に中期経営計画等は発表していないが、以下のような目標を掲げて、必要な施策を実行していくと述べている。現在は、コロナの影響で先行きが不透明であるが、これらの施策を粛々と実行していく予定だ。
1. 持続的な成長が可能な企業体質への足場固め
人材の採用を積極的に行い、設備への投資も継続する。キャッシュ・フローが安定してきたことから、増産投資だけでなく、機械の入れ替えなどの更新投資も積極的に行う考えだ。
2. 内需型の製品を拡充し、自動車向けの比率を下げる
現在は売上高の約60%が自動車向けとなっているが、この比率を約35%程度までにすることを目標としている。これは、自動車向けの売上高を減らすのではなく、内需型の製品を拡充して全体の売上高を増加させることで、相対的に自動車向けの比率を下げようというものだ。その代表的な製品が、既述の雨水貯留浸透資材である。既に少しずつだが市場に浸透しつつあるが、加えて昨今頻発する洪水被害の影響で、各自治体において「雨水の貯留」に対する考えが高まることが予想され、長期的な視点から同社製品にとっては追い風となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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