台湾が米国と公衆衛生の協力を強化、コロナ対策などで

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最新投稿日時:2020/08/13 11:12 - 「台湾が米国と公衆衛生の協力を強化、コロナ対策などで」(みんかぶ(FX/為替))

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台湾が米国と公衆衛生の協力を強化、コロナ対策などで

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/08/13 11:12
 新型コロナウイルスへの対応に成功した国(地域)として、欧米では台湾が、改めて注目されている。きっかけは米国のアザー厚生長官が先週、台湾を訪問したことであり、米国の閣僚級としては6年ぶりの台湾訪問となった。蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談したほか、新型コロナウイルスの感染対策などで関係強化を図る目的。中国が「1つの中国」の原則から外れる行為として、訪台に強く反発したことで、世界的に注目された。

 アザー厚生長官は「台湾のコロナ対策は世界で最も成功した例の1つ」と称賛。公衆衛生に関する協力覚書に調印し、台米協力の範囲拡大を確認した。台湾と米国はこれまで、新興伝染病の予防や治療、デング熱のワクチン開発など公衆衛生分野で20年以上にわたり協力している。今回の協力覚書では、両国の協力の範囲がグローバルヘルスセキュリティ、伝染病の予防・治療、公衆衛生実験室、慢性病の予防・治療および健康の促進などに拡大されることが盛り込まれた。

 また、アザー厚生長官は、米台の公衆衛生での協力分野を大幅に拡大することなどを定めた備忘録の署名式で、すでに20億米ドル(約2120億円)以上を投じる準備があると明らかにした。域内の業界関係者の間では、米台間の協力資金が1000億台湾元(約3600億円)規模にのぼるとの見方が出ており、台湾の現地紙などが伝えた。

 とりわけ注目されているのは、新型コロナウイルスワクチンや検査、PCR実験室など計8項目で協力する方針であること。アザー厚生長官は、このうち新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に20億米ドル以上を準備しており、他7項目への資金の投入も順次進めていると説明した。7項目には少なくとも10億米ドルが投じられるもよう。

 台湾ドル円は7月下旬から節目の3.60円前後でもみ合いとなっていたが、8月に入ると上昇し、一時は3.64円台まで強含んだ。米国との関係強化が好感された形となっており、台湾の株価指数(加権指数)も半導体ファウンドリ-(受託生産)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価上昇も相まって、最高値圏にある。アジアのなかでも、経済の見通しの良好な国(地域)として注目できそうだ。

TWDJPY 3.6257

MINKABU PRESS

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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