【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)

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最新投稿日時:2020/07/31 11:34 - 「【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】TKP(ティーケーピー)(3479)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/07/31 11:34

~フレキシブルオフィスの空間シェアリングで独自のビジネスモデルを展開~

【ポイント】
・7月に結婚式場を運営するエスクリと資本業務提携(持株比率12.6%)した。その狙いは、立地のよい式場の利用時間外をフルに活用して、質の高い会議やイベントに活用しようというものである。これによって会議室の出店戦略は大きく変更され、効率よく高付加価値化が図れよう。エスクリにおいても施設の利用効率が高まるので、メリットは大きい。

・TKPの貸会議室の5月の売上高は前年同月比-70%の8億円であった。一方、日本リージャスの売上高は11月以降毎月14億円台で安定している。新型コロナウイルスの影響は、TKPモデルに大きく出ている。しかし、6月からは急回復しており、利用件数の予約は大幅に戻りつつある。試験会場、公共サービスの会場、Web兼用の会議など、リアルなスペースを利用したいというニーズは予想以上にある。

・貸オフィスは月決めであり、オフィスとして利用しているので、すぐにレンタルをやめるという動きはない。オフィスがいらなくなれば契約をやめるという動きが出てこようが、一方で、コロナ対応で貸オフィスを利用したいというニーズも強い。

・河野社長はコロナショック収束までの経営方針として、1)十分な運転資金の確保と固定費の圧縮、2)事業の選択と集中、3)今後の需要変化への対応を掲げている。第1の方針では、すでに350億円を超える資金枠を確保している。第2の方針では、周辺ビジネスの選択と集中で原点ビジネスへの一時回帰を進めている。当面新規出店は行わず、リモートオフィスなどの一時的分散型オフィスとして展開する。

・第3の方針では、フレキシブル契約が需要面で増えていくので、そのニーズに供給面でもフレキシブルに対応できるようにビジネスモデルをブラッシュアップしていく。企業におけるスペースの利用効率の見直し、BCPの見直し、リモートワークのあり方やシステム対応、立地の変化などである。これらの対応を一気に展開しようとしている。

・今後4~5年でみれば営業利益で100億円は十分狙えよう。これを踏まえて企業価値を評価すると、一定の努力は要するが、株価はコロナショックの克服を早晩織り込むことになろう。そのタイミングに注目したい。

目 次
1.特色 真似のできない空間再生で、シェアリングエコノミーを実践
2.強み フレキシブルオフィスの日本リージャスを買収
3.中期経営方針 ビジネスモデルの革新で成長を目指す
4.当面の業績 コロナショックは十分克服できよう
5.企業評価 シナジーは明らか、グローバルも視野に

TKP(ティーケーピー) <3479>
企業レーティング
株価
(2020年7月30日)
2383円
時価総額 908億円
(38.0百万株)
PBR 2.53倍
ROE 3.7%
PER 68.9倍
配当利回り 0.0%
総資産 117381百万円
純資産 35433百万円
自己資本比率 29.3%
BPS 942.7円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.2 8102 1129 1222 615 20.6 0
2014.2 10877 1060 1241 198 6.6 0
2015.2 14162 878 701 339 11.3 0
2016.2 17941 2004 1848 935 31.3 0
2017.2 21978 2694 2552 1352 45.2 0
2018.2 28689 3449 3200 2071 64.0 0
2019.2 35523 4289 4053 1893 58.1 0
2020.2 54343 6325 4761 1743 50.4 0
2021.2(予) 48000 1500 700 -500 -13.3 0
2022.2(予) 55000 4500 3500 1300 34.6 0

(2020.5ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは来期予想ベース。2015.2期より連結決算、それまでは単独決算。2017年1月に1:100の株式分割、2017年9月に1:7の株式分割を実施。それ以前のEPSは修正ベース。2020.2期は2Qより日本リージャスを含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/TKP202007.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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