ケル、前期経常を一転20％増益に上方修正、配当も3円増額

　ケル <6919> [ＪＱ] が4月24日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の8.2億円→10.5億円(前の期は8.8億円)に28.3％上方修正し、一転して19.8％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.5億円→5.8億円(前年同期は3.6億円)に66.0％増額し、一転して59.2％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の36円→39円(前の期は39円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　貿易摩擦の影響による設備投資需要の減少等により工業機器市場、画像機器市場の受注が計画を下回ったものの、車載機器市場の受注が高水準で推移したことに加え、医療機器市場、遊技機器市場においても計画以上の受注があったことにより、売上高は前回予想を上回る見込みとなりました。　利益面については、増収効果並びに設備投資の効率化に伴う減価償却費の減少等により、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益とも前回予想を上回る見込みとなりましたので、上記の通り修正いたします。

　　当社の利益配分の方針は、株主の皆様への利益還元を重視し安定的な配当の維持に努めることに加え、連結業績に応じた配当を行うことを基本とし、配当額は連結配当性向40％以上を目標としております。　今回の業績予想の修正を踏まえ、2020年３月期の期末配当は、当初予想の１株につき18円から21円（３円増配）に修正いたします。※上記の予想は現時点において入手可能な情報に基づいており、実際の業績等は当社を取り巻く様々な要因により上記予想数値と異なる可能性があります。