スカラ Research Memo(3):「i-search」「i-ask」などで国内トップクラスのシェア誇る

最新投稿日時:2020/04/17 15:13 - 「スカラ Research Memo(3):「i-search」「i-ask」などで国内トップクラスのシェア誇る」(フィスコ)

スカラ Research Memo(3):「i-search」「i-ask」などで国内トップクラスのシェア誇る

配信元:フィスコ
投稿:2020/04/17 15:13
■会社概要

2. 事業内容
スカラ<4845>の主力事業は、企業のCRM領域において業務効率向上に資する各種ITサービスを提供するSaaS/ASP事業で、そのほかソフトブレーングループで展開するSFA(Sales Force Automation)事業、フィールドマーケティング事業、レオコネクトが展開するカスタマーサポート事業、その他(ソフトブレーングループのシステム開発及び出版事業、スカラプレイスのEC事業のほか、ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)、スカラパートナーズ、SCLキャピタル)に分けて開示している。

2020年6月期第2四半期累計の事業セグメント別売上構成比は、SaaS/ASP事業で23.8%、SFA事業で29.2%、フィールドマーケティング事業で24.4%、カスタマーサポート事業で12.8%、その他で9.7%となっている。また、セグメント利益の構成比ではSaaS/ASP事業で22.7%、SFA事業で50.7%、フィールドマーケティング事業で17.6%とこれら3つの事業で全体の約90%を占めている。

(1) SaaS/ASP事業
SaaS/ASPの主要なサービスとしては、Webサイト内の検索サービス「i-search」やFAQサービス「i-ask」、自動音声応答システム「IVR」、ニュース配信サービス等がある。このうち、「i-search」は2007年からサービスを開始し、現在は大手企業を中心に導入社数が400社以上、市場シェアは15%前後で業界トップシェアとなっている。参入企業が10社以上あるが、同社のサービスは検索結果に画像を表示することで見やすさをアップさせ、ユーザーを的確に誘導できる点が特長となっている(月額利用料金は平均10~15万円)。

「i-ask」は2008年頃からサービスを開始し、金融・保険業界向けを中心に約200社に導入されている。よくある質問とその回答をあらかじめ企業サイト内に登録しておくことで、ユーザーの自己解決を可能にするサービスとなる。コールセンターへのアクセス件数を軽減し、コスト削減に寄与すると同時に顧客満足度の向上につながるサービスとして導入が進んでいる。業界シェアは約15%とオウケイウェイヴ<3808>に次ぐ2位となっている(月額利用料金は平均20~30万円)。

IVRは企業の電話窓口で音声による自動応答を行うシステムとなり、SaaS型で提供していることが特長となっている。従来は企業側でPBX(構内交換機)を導入しなければならず投資負担が大きかったが、SaaS型では安価にサービスを利用できるほか、キャンペーン時など期間限定で利用したいニーズにも対応が可能で、利便性の高いサービスとして導入が進んでいる。

その他、法人向けニュース配信サービスや、顧客ニーズに応じたWebサイトの企画・開発・制作・保守運用サービスなども行っており、サービスラインナップが豊富で特定のサービスに依存していないことが特長となっている。また、2018年10月に子会社化したコネクトエージェンシーが提供するクラウドPBXサービスも含まれる。

カスタム開発案件では、IoT・ビッグデータに関連するシステム開発及びサービスの提供も行っている。代表的な例として、損害保険ジャパン日本興亜(株)(現 損害保険ジャパン(株))が販売する安全運転支援サービス「スマイリングロード」(法人向け)※1やスマートフォン用アプリ「ポータブルスマイリングロード」(個人向け)※2がある。これらサービスでは、利用者のドライブレコーダーから送信される走行データ等のビッグデータをスカラコミュニケーションズのサーバーで受信し、同社が開発したWebシステムによって運用・管理している。

※1 IoT技術を活用してドライブレコーダーから収集した運転走行データの処理をはじめ、ドライバーや管理者のための運転診断データの提供や、運転評価システムに基づき高評価を得たドライバーへのポイント付与や懸賞応募など、ドライバーが安全運転に取り組むことができる数々の機能をWebサイトやスマートフォンアプリを通じて提供し、継続的な安全運転の促進と事故予防に寄与するサービス。
※2 スマートフォンアプリを通して、ドライバーの万一の事故時にワンプッシュで事故報告する「安心」の機能、運転診断やリアルタイム情報提供など事故防止に役立つ「安全」の機能、「快適」なカーナビゲーション機能を提供し、安全運転の促進と事故予防に寄与するサービス。


(2) ソフトブレーングループの事業
ソフトブレーングループの事業は、SFA事業、フィールドマーケティング事業、その他に分けられる。SFA事業は主に、営業支援ソフトである「eセールスマネージャー」の開発・販売と営業課題を解決するためのコンサルティングサービス、スキルトレーニング、企業におけるスマートデバイスの導入支援サービスなどが含まれる。「eセールスマネージャー」は使い勝手No.1ソフトとして評価が高く、SFAツールの国産ベンダーとしては業界トップで累計導入社数も5,000社を超えている。

また、フィールドマーケティング事業では、主に消費財メーカーを顧客とし、店頭でのフィールド活動やマーケット調査などを、30~50代の主婦層を中心としたキャスト(登録スタッフ)を活用して行っている。2019年12月末時点で登録キャスト数は全国で約9.2万人、カバーする店舗数もコンビニエンスストアやドラッグストアなど18万店舗を超えており、業界トップクラスの規模で事業を展開している。最近はBtoCだけでなくBtoB領域(営業代行)への取り組みも進めている。

システム開発事業及び出版事業についてはその他のセグメントに含まれているが、両事業合わせても年間売上で7~8億円、営業利益で数千万円程度であり、収益に与える影響は軽微となっている。

(3) カスタマーサポート事業
レオコネクトで展開するカスタマーサポート事業では、顧客企業のサービスや商品に対する問い合わせ受付から対応後のフォローアップまでを行うインバウンドコールセンター(全国24拠点)の運営に関するコンサルティング業務を行っており、光通信グループやその代理店などが主な顧客となっている。当面はコールセンターに「i-livechat」や「i-assist」、IVRなどを導入することや、顧客ニーズを反映してスカラコミュニケーションズと共同で開発した新基幹システム「C7(シーセブン)」(2019年11月提供開始)を導入することによりコールセンターの生産性向上を図り、光通信グループ以外の顧客開拓を進めていくことで、事業を拡大していく方針となっている。

(4) その他
その他には、ソフトブレーングループのシステム開発及び出版事業のほか、対戦型ゲームのトレーディングカード売買を行うECサイト「カードショップ - 遊々亭 -」を運営するスカラプレイスのEC事業が含まれる。同サイトに関してはゲーム業界での認知度も高く、中古カードの価格値付けでは参考指標にされるほどの影響力を持ち、業界No.1のECショップとして知られている。海外ユーザーからの購入も多く、2020年6月期からは海外ユーザーからの買取も開始している。また、新たに子会社化したジェイ・フェニックス・リサーチの経営コンサルティング事業や、新設したスカラパートナーズのCSVイノベーション(経営・事業コンサルティング)事業、CSVインベストメント事業や、SCLキャピタルの投資ファンド事業もその他に含まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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