割安水準からのリバウンド期待
2月18日高値2343円から3割強の下げを経たが、ここ2週間は 1600円絡みの水準で踏みとどまっている。指標だけ見れば、PER6.4倍、PBR0.64倍、配当利回り5.0%の超割安株。減益が続いているとはいえ、2012年3月期以降、別段赤字などもなく、収益は比較的安定している。東ソーが発行済み株式の38%を握る筆頭株主であることも安心感を誘う。
【抗ウィルス性製品への期待】
先日発売された「会社四季報」には、「抗ウイルス性製品も寄与」に加えて、「特許持つ抗ウイルス技術の医療機器等への用途開発を強化」と、「抗ウイルス」という表現が2度も登場している。今のご時世、「抗ウイルス」と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、新型コロナウイルスではあるが…。同社サイトによると、「ロンシールの開発した『ロンプロテクト』技術は、あらゆるものに抗ウイルス機能を付加できる新技術」「日用品などの身の回りのものをはじめ、高層ビルや住宅の床や壁に使用し、建物内の各部位を抗ウイルス化」などとある。「続々と広がる製品採用事例」も挙げられていた。
手洗いうがい励行が習慣化するようになれば、建物を建てる際の抗菌化を選択する層もきっと増えてくると考えられ、収益貢献も十分期待できる。キッカケ1つで、割安修正のリバウンド相場に発展する可能性も十分あるとみられる。