【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

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最新投稿日時:2020/03/03 11:55 - 「【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/03/03 11:55

~バスのAFC(運賃システム)、TMS(運行管理システム)で先進~

【ポイント】
・首都圏バス用ICカードシステムの更新需要としっかり取り込んで、2020年3月期は過去のピーク利益を12年ぶりに更新しよう。通期の営業利益も20億円に達しよう。この更新需要は2020年3月期の3Qがピークであった。来期は更新需要の一巡から減益は避けられないが、それをいかにカバーしていくか。その準備はかなり進んでいる。

・バス機能の高度化に向けて新しい需要が拡大、先行投資を続けてきた海外ビジネスも数年かけて収支均衡に向けて前進するものと期待される。MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の一翼を担う当社の路線バス運行支援システム「LIVU」(ライブ:LECIP Intelligent Vehicle Unit)が注目され、いくつかのバス会社で採用が始まっている。

・TMS(運行管理システム)において、多言語表示、カラーLED表示に加え、自動案内放送や次のバス停情報を自動設定する自動歩進装置(GPS活用)なども本格的に普及してくる。その核となるTMS車載器「LIVU」は、新しいプラットフォームとして業界の先陣を切っており評価は高い。これから需要に結びついてこよう。

・当社は、AFC(自動運賃収受システム)+TMS(運行管理システム)+SLP(表示・照明・電源)を事業のコアとする。バスのAFC(いわゆる運賃箱)では国内シェア6割を有するが、そのシェアは上がっている。当面の課題は、1)TMSを事業の柱に育てること、2) 3つの事業要素から新しい戦略システム商品を開発することにある。杉本社長は、この認識のもと、人材の強化と開発・マーケティングの一体化に全力投入している。

・2021年3月期までの中期5ヵ年計画では、売上高200億円、営業利益10億円以上を安定的に計上することを目標にしてきたが、これは十分達成できよう。昨年10月の公募増資で9億円を調達した。希薄化(ダイリューション)は11%であったが、収益力の向上で吸収しており問題ない。

・次の中期計画では、営業利益の水準を15~20億円に引き上げ、ROEで10~15%を確保したいところである。この達成は十分可能であろう。カギを握るLIVUのプラットフォーム化が進展してくれば、株式市場での評価は大きく高まってこよう。

目 次
1.特色 情報処理(非接触ICカード利用)、電力変換(電源)、光(LED)が得意
2.強み バスの運賃収受システムで国内シェア6割を有するトップメーカー
3.中期経営計画 国内の更新需要を取り込み、次はMaaSと海外へ
4.当面の業績 ピーク利益の更新後、減益は不可避ながら次を準備
5.企業評価 内外での新規受注案件の仕上がりに注目

レシップホールディングス <7213>
企業レーティング B
株価
(2020年3月2日)
516円
時価総額 73億円
(14.18百万株)
PBR 1.28倍
ROE 19.5%
PER 6.2倍
配当利回り 1.6%
総資産 16722百万円
純資産 5141百万円
自己資本比率 30.7%
BPS 403.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2008.3 18511 1232 1208 686 53.7 8.5
2009.3 16933 1070 1104 521 43.3 8.5
2010.3 13585 29 64 41 3.3 7.5
2011.3 12551 121 154 46 3.7 6.25
2012.3 13059 493 514 132 10.4 7.5
2013.3 13480 477 526 292 23.4 7.5
2014.3 14157 151 164 -98 -9.1 8.5
2015.3 20215 603 779 227 20.8 8.5
2016.3 16203 -571 -649 -1378 -125.3 7.5
2017.3 16985 483 354 50 4.6 7.5
2018.3 15749 -235 -248 -454 -40.9 7.5
2019.3 21538 1021 1030 438 38.8 8.5
2020.3(予) 25000 2000 2000 1000 83.5 8.5
2021.3(予) 21000 1400 1400 800 62.8 8.5

(2019.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2005年11月1:10、2014年4月1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/reshiltupuHD202003.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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