【ゴールドレポート:2020年!今、日本人投資家に知って欲しいマクロ経済情報(近未来起こり得るシナリオ)】=フィデリア藤崎

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最新投稿日時:2019/12/30 07:41 - 「【ゴールドレポート:2020年!今、日本人投資家に知って欲しいマクロ経済情報(近未来起こり得るシナリオ)】=フィデリア藤崎」(藤崎慎也)

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【ゴールドレポート:2020年!今、日本人投資家に知って欲しいマクロ経済情報(近未来起こり得るシナリオ)】=フィデリア藤崎

著者:藤崎慎也
投稿:2019/12/30 07:41

【ゴールドレポート:今、日本人投資家に知って欲しいマクロ経済情報(世界金融情勢/近未来起こり得る最悪を想定したレポート)】

40年の投資パフォーマンスでは、株/不動産/米ドル/金の中で最も優れた投資となっている。
<金(ゴールド)価格についてのコメント(世界三大投資家ジム・ロジャース)>


中期的、1年から2年、長くても3年くらいのタームで見れば、今でも底値圏であるというふうに断言しています。


<参考:世界三大投資家ジム・ロジャース対談「今、ジムが注目している投資先は……」親交の深い豊島逸夫氏が明かす>
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/%E3%80%8C%E4%BB%8A%E3%80%81%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%81%8C%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%85%88%E3%81%AF%E2%80%A6%E2%80%A6%E3%80%8D%E8%A6%AA%E4%BA%A4%E3%81%AE%E6%B7%B1%E3%81%84%E8%B1%8A%E5%B3%B6%E9%80%B8%E5%A4%AB%E6%B0%8F%E3%81%8C%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%99/ar-BBOCKh5
※ZUU online参照


【インタビューのポイントピックアップ】

●もともとドルは金本位制の時代に金に変えられればこそ価値があるもの。紙切れだけど、アメリカに持っていけば金に換えてもらえるという時代がありました。ただ今はもう金の裏づけはない。世界の人たちがドルに不安を持ったとき、アメリカ政府に持っていっても金に換えてくれない。ではどうするかと言ったら金の市場に目を向ける。


●日本人の投資家の方が金を保有する意義は、日銀によって買い支えられている日本株市場の歪な構造が挙げられます。

日銀のETF買いで、少なくとも日経平均株価は、4000円はかさ上げされていると考えています。

2019年以降、これは既に安倍首相も示唆していますが、マーケットの一番の関心はいよいよ日銀の出口ということで、

日銀がETFで買った残高25兆円前後に達している日本株です。これをどうするのか?問題は、先送りのままで出口が見えない。


●日銀がファーストリテイリングの浮動株7割程度を保有していることが話題になりましたが、7割以上が結果的に日銀。

他にも上場企業のトップクラスの5~6社は筆頭株主が日銀であると。

こういった状況は世界広しといえども、日本だけです。

欧米では中央銀行が株を保有する行為は禁じ手とされています。だからそこに日本株の危うさがあると考えています。


※要は、日銀が株を下支えして、政府の国債を全て買い取るマネタイゼーションという禁じ手が数年も続いている。


●投資は、お金に働いてもらってなんぼの世界ですから、金(ゴールド)に資金を振り分けたらそこで資金は死んでしまいます。では、なんのために持つのかというと、リーマンショックのような状況への備えです。日銀の動き次第で、大きく株のポートフォリオが毀損する可能性もあります。そういった状況への備えです。あまり考えたくないことですが、十分考える必要があります。そのときに備えて、5パーセントなり10パーセントを持っておくことをおすすめしています。


●僕自身もリーマンショックのときに個人的に痛感しました。ゴールドを15%持ってて約3倍になったのでその他の損の7割がカバーできた。普段持っていると、あまり変化もなくて本当につまらない。資産運用では株を主役とすれば、金は脇役と言えるでしょう。でも脇役はいざというときに、渋い味を出すんですよ。こういったポイントが日本人(株式投資家)として金を保有するポイントだといえるでしょう。




【株価暴落の歴史】経済に影響を及ぼした世界大恐慌のパターンをおさらい。

金融危機から資産を確実に守るにはゴールドが最適といえる。

1929年:「ブラックサーズデー」 (暗黒の木曜日、ウォール街大暴落)
1971年:金ドル交換停止「ニクソンショック」➡金本位制の終了から資本主義へ

1987年:世界的株価大暴落・「ブラックマンデー」 (暗黒の月曜日、ブラックチューズデー@ニュージーランド、オーストラリア)
1997年:アジア各国の急激な通貨下落(減価)現象・「アジア通貨危機」
1990年〜:日本のバブル崩壊
1990年〜:「インターネットバブル」(IT・ドットコムバブル)
2008年:世界同時不況・「リーマンショック」(世界金融危機)


※世界株安・世界恐慌・通貨危機などの時には、ゴールド(金)は数倍に上昇している。



【世界のゴールドに対する動き】

●2009年からロシアは金準備を増やし続け、中国は数百%増やして世界の金の実質7割近く保有すると言われています。

また、ヨルダン、マレーシア、フィリピン、ベトナムを含む新興市場の中央銀行の多くが近年はドルの不安定さに対するヘッジとして金準備を増やしています。


●ロシアと中国は国際通貨制度(ドル)の崩壊が近づいていることを理解しており、

ドルの罠から抜け出す為に、中国、ロシア、イランは兵器、原子炉、金、食糧に関する貿易協定を締結しています。

※先日、プーチン大統領は英語で間もなく(Soon)という言葉で、ドルの崩壊を示唆しています


●中国はロシアにスイス・フランで支払うことができ、ロシアは新しいBRICS銀行を通じてスイス・フランをイランに送金できるようになりました。

中国、ロシア、サウジアラビアはみな石油、天然ガス、工業製品を輸出している強国。

更に、ブラジルの資源、インドの労働力と人口、アフリカの人口や国土まで占領/味方に付けている現状。


※イギリスは、元々の基軸通貨で金本位制を続けてきた国際金融資本の裏方であり、

独自の英国王立造幣局(ロイヤルミント)がブロックチェーンを利用したゴールド(金)トレード商品

「ロイヤルミント・ゴールド(RMG)」として販売しようとした経緯もある。


また、ブレグジット(英国EU離脱)の狙いは、EUとの加盟を切って、金本位制のBRICS側との同盟というのが本筋と言われている。



●現在の米株上昇のトランプ効果の後は、トランプ潰しの株式大暴落(トランプショック)が始まると予想されます。

近年の米国国民は、株の暴落を体験していません。

1950年頃の米ニューヨーク・ダウは1000ドル台から一本調子で上昇しており、約70年掛けて28000ドルの約30倍近い上昇となっている。

※ちなみに、ダウ平均株価の初値は40.94ドル、最安値は1896年につけた28.48ドル(現在、底値から約1000倍上昇しています)


単純に考えると、ドルを無限に発行して株を買えば上昇しますが、米国債と金利の関係から既にレッドゾーンに突入している事実を知っておく事が必要です。

※逆イールド(短期国債金利が長期金利を超える現象、米利下げを行った時から続いている、基軸通貨の米ドルの米国内での不足など有り得ない事が断続的に続いている現状)



要は、バブルをバブルでカバーして来た株価は、山高ければ谷深し。

いずれ、トランプ次期大統領降ろしの様々な事件(テロや経済恐慌を起こしてトランプ次期大統領就任を阻止等)が起こり得ると思います。

また、これからの時代、経済恐慌、テロ、戦争、巨大地震等、何が起こっても金は上昇します。

そして、現物の金が買いたくても、金の需要が殺到して買えなくなる時代が来る可能性も否定できない情勢と言われてきている事も念頭に入れておいても良いでしょう。



●アメリカは世界NO.1 の経済(軍事)大国であり、米国初の金融・経済危機となれば、どの国も支えられるものではないのは明白

現在、ドル不足の中央銀行がフル回転してお金を刷る事で、超インフレに急速に進んでいる現状。


※金は、世界にプール3杯分しかない永遠の限られた資産であり、世界で一定量しかない為、価値は一定である。

しかし、基軸通貨のドルとレートを組んでいる為、ドルの価値が下がると金の価格は上がります。


また、約3京円のドルを供給し、今回までにバブルを膨らませた事は歴史上なく、

史上最大の債権バブルは、ドルを刷り続けないと終わる「エンド・オブ・ゲーム」と世界最大のファンド運用会社のブラックロックが名付けた事で有名である。

所謂、ドル崩壊を阻止できる方法を答えられる人がいなくなり、有能な投資アナリストの95%以上が米ドルの崩壊を唱える現状になっている。


ドルの崩壊がもし起こったら?日本はどうなるか?考えただけで恐ろしい事が、有り得ないと言える状態ではないと言えます。



その他の世界の有名投資家の意見も同じです。


【有名投資家の意見】

●ジョージソロスは、人生で最悪の大相場が必然的に起こる事になる。

今までに、経験したこともないボラティリティの大きい大相場に直面することになる。

中央銀行と政府が繰り返してきた通貨と国債のバーター取引(これがまさに量的緩和)のツケがいよいよ回ってくるというわけだ。

そして、230年続いた米国の基軸通貨のドルは崩壊する。


●ミント・パートナーズ(Mint Partners)のストラティジストであるビル・ブレイン(Bill Blain)は、

「2008年の金融危機から10年が経とうとしているが、いまだに市場は調整が十分ではない。今度は、債券市場に騒乱を来たすことになるだろう。

それは、大規模なクラッシュだ」と述べています。


●エゴン・フォン・グレヤーズは、「まもなく、銀行は顧客から預かっている資産を頑として保持するような態度に出るはずだ。

今のところ、そんなことは『ありえない』と考えている人がほとんどだが、それほど遠くない将来に、

破綻した銀行が顧客に資産を引き渡す立場にないことが人々にも理解されるだろう」と述べています。


●債権王と呼ばれるガンドラックは、遥か前から米債の金利上昇を指摘し続けている。


●新債券の帝王の異名をもつダブルラインキャピタルの「ジェフリー・ガンドラック」は、

こうした要人の債券市場弱気発言が飛び出すはるか前から、

米国の債券市場は年末に向けて長期金利が3%を超えると予測しており、

高い株は早いところ売り払うことを推奨しています。




これらの現実を知らない/知れない今の日本の投資家に伝えたいコラムです。


何も起こらない事を願いますが、どんどん世界的に酷くなっている現状から見てレッドゾーンの領域に入って来ている為、


警告の意味も兼ねてレポートをしております。
藤崎慎也
フィデリア株式会社 代表取締役 投資助言者
配信元: 達人の予想

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