【売り】(8848)レオパレス 村上ファンドの取締役解任要求でメディアに露出されたら売りの法則で短期売り注目=フィデリア藤崎
PTS市場では、TOBを期待した買いが入り、+30円(+8.52%)の382円で終了。
レオパレス側は、臨時株主総会を8週間以内に開催する必要を行う義務が発生する「モノ言う株主村上ファンド」の戦略と見て取れる。
【最近の株式の動き】
最近の5%報告ルールでは、買い増しを行い、村上ファンドは9%台➡14.45%に保有比率を急拡大
更に、最新四季報の保有株主が大きく変動し、株式を外資と集めたと思われる。
<5%株主報告(12/18)>
「レノ」グループ@村上ファンド 14.45%
https://shikiho.jp/news/4/1346754-1
<その他、四季報の最新大量保有者から連携が予想される大株主(最新保有株式割合)>
(株)アルデシアインベストメント 15.09%
オデイ・アセット・マネジメント 15.46%
モルガン・スタンレーグループ 8.73%
計:約53.5%
もしも、株主が連携した場合、最新の合計株式保有数が50%超となる為、会社を支配する権利が発生する事になる。
ちなみに、株式保有数が50%超となると実質、株主権利として、
「取締役の選任・解任、監査役の選任、計算書類の承認をはじめ、会社の意思決定の大部分を自ら行える。」
今回提出は、10%超の権利を使ったモノだが、バックグランドで50%を確保してから戦略的に行われた背景から、
市場は荒れる事が予想される。
<今回提出したレノグループは10%超保有の会社の解散請求権>
http://211.6.211.226/tdnet/data/20191227/140120191227442698.pdf
<参考:持ち株比率による「株主権利」>
●解散請求権:10%超 訴えにより会社の解散を請求することができる。
●拒否権:株主総会特別決議の単独否決 33.4%超
(3分の1超) 定款変更、監査役解任、自己株式の取得、
募集株式の募集事項の決定、事業譲渡、合併・会社分割など組織再編の決定を阻止することができる。
●株主総会普通決議の単独可決 50%超
(過半数) 取締役の選任・解任、監査役の選任、計算書類の承認をはじめ、会社の意思決定の大部分を自ら行える。
【今後の展開予想】
今後の展開としては、相場は盛り上がると予想されるが、短期的に高値圏まで買い進んだ結果、
請求を起こしメディアで大きく取り上げられた場合、メディアに出たら目先は売りの法則が当てはまると予想。
更に、来季・再来季予想で現在保有する資産が約半減となる予想より、短期的に回収したい村上ファンド側の意図も見え隠れしている。
チャート的にも、出来高抵抗帯の上値400円の突破は難しいと予想され、
また、現在の一株純資産約350円が来期124円、再来季49円と赤字が止まらない予想で、
2年後の純資産予想は約180円。
赤字から復活できない場合は、村上ファンド代理人の言う通り、ブランドイメージ低下を復活させられない可能性もあると思われる。
短期的に買いが過熱すると予想される為、短期目線では売り注目としたい。
<ファンダメンタル>
予想PER(倍) --(--)
実績PBR 1.06倍
予想配当利回り(%) 0.00 (0.00)
1株純資産(円) <連19.9> 229.0 (331.9)