プロスペクト Research Memo(5):2020年3月期通期の業績不透明ながら黒字化を目指す

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最新投稿日時:2019/12/09 15:15 - 「プロスペクト Research Memo(5):2020年3月期通期の業績不透明ながら黒字化を目指す」(フィスコ)

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プロスペクト Research Memo(5):2020年3月期通期の業績不透明ながら黒字化を目指す

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/09 15:15
■今後の見通し

1. 2020年3月期の業績見通し
(1) 業績予想
プロスペクト<3528>は、国内外の経済状況や市場環境等の変動により大きな影響を受ける傾向にある金融関連事業(アセットマネジメント)を行っていること等から、2020年3月期通期の業績予想を発表していない。2019年3月期及び2020年3月期上期に大幅な営業損失を計上した主要因は、子会社TPJFが保有する株式(主に日本株式)の評価損であったが、既にTPJFの解散・清算を決議しているため、今後はこの評価損による業績の変動はなくなる。ただし2020年3月期上期に計上したマイナスの売上高と損失は通期決算でも残る。したがって、2020年3月期通期の業績は、アセットマネジメント以外の事業での利益によって、どこまでこの上期の損失をカバーできるかによる。同社は、「何とか黒字決算を計上し、年間配当(予定1円)を実行したい」と述べている。

また同社の業績を評価する場合、前述のように事業が幅広く分散されているため、その内容も短期で収益を計上できるものがある一方で、回収までに時間のかかる事業もある。さらにそれらの回収が必ずしも売上高として計上されるわけではなく、営業外収益であったり特別利益として計上される場合もあるので、決算結果については、営業損益や経常損益だけでなく、特別損益も含めた総合的な利益やキャッシュ・フローで評価すべきだろう。

(2) 配当予想
既述のように2019年3月期決算が大幅な損失となったことから、同社は2019年3月期末の配当を見送り、無配となった。しかし同社は、「2020年3月期については最低でも1円の配当を行いたい」と述べており、そのために必要な資本移動(資本剰余金から利益剰余金への振替え)を実行した。

2. 新事業の展開
同社では次の再生可能エネルギー事業として、日本国内におけるソーラー事業に続き、ロシアにおいてバイオマス燃料(木質ペレット)製造事業へ進出していることを公表した。ロシアのRFPグループと合弁会社を立ち上げ、RFPグループが所有する木材製材工場から排出されるおが屑等を原料として、同工場の隣接地に木質ペレット製造工場を建設して、その木質ペレットを日本のバイオマス発電所の燃料として輸出しようというものである。顧客は主としてFITを利用するバイオマス発電所を想定している。

現在の進捗状況としては、2018年5月、ロシア連邦ハバロフスク地方アムールスクにおいて造成工事に着工し、 2019年秋の稼働を目指していたが、天候等の影響により竣工は2020年2月にずれ込む見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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