12月は明確な特徴の無い月

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最新投稿日時:2019/12/04 13:10 - 「12月は明確な特徴の無い月」(比嘉洋)

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12月は明確な特徴の無い月

著者:比嘉洋
投稿:2019/12/04 13:10

●シーズナルチャート通りの動き?!

早いもので、今年も1ヶ月を残すところとなりました。師走相場に入り、にわかにタリフマンの口撃に振り回される展開となっています。本丸は米中貿易協議、そこに南米(ブラジル・アルゼンチン)、欧州(フランス・ドイツ)も彼のターゲットに加えられています。今年の感謝祭での消費がかなり堅調であったことを受け、先月末まで株式市場を中心に高値を更新する動きが続いていましたが、今月に入り、ガラッとムードが変わりつつあります。12月の各商品の星取表(過去10年)を作成してみるとNYダウ:6勝4敗、日経平均:5勝5敗(月足陽線:勝 月足陰線:敗)であり、明確な傾向が見当たらない月であることを確認。さらには、過去20年のシーズナルチャートを確認しても、12月中旬まではやや調整の動きにもなりやすい傾向があることから、個人的には、この動きを踏襲しているものと考えています。折しも今月15日には追加課税の発動の有無といったイベントが控えています。ここから株式市場は調整の持ち込まれやすい時間帯に入っていくと思いますが、ドル円に与える影響はそれほど大きくならないと考えています。その理由は年末年始のドル調達意欲が強いからです。通常、年末年始のドル需要な旺盛です。需給関係が相場のサポートとして機能するものと考えています。その辺りが、昨日の株の下落に比べ、ドル円の下げが小さかったことにも表れています。

●12月相場に期待が持てそうな通貨ペア

NYダウのシーズナルチャート(過去20年間)/出所:EquityClock.com
そんな方向感の見出しにくい12月相場で、気を吐きそうな通貨ペアがNZドル円です。これまでも当欄でお伝えしていた通貨ペア。これまで節目と見られていた70円を突破、一時71台を回復する場面がありました。昨日の下げについても、割と小さいものとなっており、日足チャートの形状を確認すると、標準偏差ボラティリティが上昇に転じ、ボリンジャーバンドの+1σの外側にはみ出していることから、典型的な上昇トレンドになっていることが確認できます。先週当欄でお伝えした71円台ミドルも視野に入っており、個人的に期待の目を向けている通貨ペアです。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想

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