市場を見ながら判断し下げを狙っていく週になるだろう
一方、欧州でもハードブレグジットのリスクは高まっており、新しい英国首相の動向に注目が集まるが、26日まで開かれるG7では、今のところサプライズはなさそうだ。
こういった状況から、東京市場では、日経平均が20100円からのダブルボトムによる反発、というシナリオが、メインになりそうだ。ここまでは、終値ベースでの20400円台というのが防衛ラインとなっており、月曜日の市場の動向は、ひとまずそれに合わせた形になる公算が高い。終値が20400円程度となるだろうという前提での売買が増えるだろう。しかし現時点では、火曜日以降の市場は楽観的には見られない。日米貿易交渉がうまくいっている、というのが唯一の好材料だが、これは「下がらない理由」にしかなっていない。
9月第1週はNYの3連休から始まるだけに、8月末の市場は、積極的に買い上げる動きは乏しいだろう。一旦20100円まで突っ込んだ後の戻りが、最も狙いやすいタイミングだが、突っ込むのが月曜日か火曜、水曜か、この辺りは市場を見ながら判断すべきだ。
今週、注目しておくべきは、低位材料株や新興市場、直近のIPO銘柄だろう。どの曜日が最も狙いやすいかは不明だが、月曜日の場中に大きく下げ、引けにかけて一旦戻り、火曜日又は水曜日に再度売り直しが来る、というのが素直な見方とすれば、火曜日または水曜日が狙い目か。
また、もし大型株のリバウンドを狙うなら、鉄鋼、半導体、といった不安定業界を狙うべきだろう。あるいは、日米摩擦の解消に向け、それほど下がらないであろう自動車株、その周辺銘柄を狙う手もある。