3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅下落、外部環境に振らされ難い内需系の中小型株にシフト
・ドル・円は弱含み、貿易環境の悪化で円買い先行
・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は大幅下落、外部環境に振らされ難い内需系の中小型株にシフト
日経平均は大幅に下落。239.43円安の20361.76円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えた。トランプ政権によるメキシコへの関税方針については先週末の段階である程度は織り込まれていた。しかし、中国政府は1日、年間輸入総額600億ドル規模の米国製品に対する追加関税率を従来の最大10%から最大25%にする報復措置を発動するなど、米中の貿易摩擦はさらに激しくなっており、リスク回避姿勢の流れが強まった。円相場は1ドル108円台前半と円高に振れて推移していることも重石となり、ギャップ・ダウンから始まった日経平均は一時20305.74円まで下げ幅を拡大させる局面もみられた。その後は20400円台を回復する局面もあったが押し目買い意欲も乏しく、20300円台でのこう着感の強い相場展開が継続している。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは石油石炭が3%を超える下げとなったほか、証券、ガラス土石、鉱業、非鉄金属、海運、その他金融の弱さが目立つ。一方で、電力ガス、不動産、陸運など内需系の一角が小じっかりに推移している。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>が1社で日経平均を約53円下押ししているほか、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>が軟調。
日経平均は下げ渋りをみせているが、グローベックスのNYダウ先物は150ドル安程度で推移しており、押し目買い意欲は強くないであろう。また、後場は日銀のETF買い入れなどの需給要因が下支えとして意識されやすいだろうが、戻り待ちの売り方にとっては絶好の売り場といった格好になりそうである。出来高は低水準であるため、先物主導によるインデックス売買の影響が大きく、過剰に反応している面もあろうが、米中の貿易摩擦はさらに激しくなっており、摩擦の解消を全く展望できない状況なかでは様子見姿勢になる。期待されているG20での進展も期待しづらくなっており、しばらくは外部環境に振らされ難い内需系の中小型株などでの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。
マザーズ指数は2%を超える下落となっているが、同指数はもち合いレンジ内での推移をみせており、日経平均やTOPIXと比べてもトレンドはそれほど悪化していないだろう。超値がさ株などは手掛けづらいだろうが、業績面で安心感のある銘柄などには、底値を拾う動き等も意識されよう。その他は、低位材料株での短期的な値幅取り狙いになりそうだ。
■ドル・円は弱含み、貿易環境の悪化で円買い先行
3日午前の東京市場でドル・円は弱含み。世界的にな貿易環境の悪化を懸念した円買いが先行し、ドルは108円前半に水準を切り下げた。
米トランプ政権がメキシコに対する課税措置に踏み切ったほか、米中貿易摩擦が激化するなか、世界的な貿易環境の悪化を懸念したリスク回避の円買いが先行。ドル・円は日本株や中国株の下落を手がかりに108円10銭台に軟化した。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで推移するほか上海総合指数が下げに転じており、目先の株安継続を警戒した円買いに振れやすい。また、ドルは前週末NY終値を下回るなか、欧米株安観測で買いも入りづらい地合いのようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円15銭から108円35銭、ユーロ・円は120円85銭から121円10銭、ユーロ・ドルは1.1169ドルから1.1185ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・ガーラ<4777>やココカラファイン<3098>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「今後も金融機関によって経済の回復と賃金・物価の緩やかな上昇を支えていきたい」
【経済指標】
・日・1-3月期法人企業統計・全産業設備投資:前年比+6.1%(予想:+2.6%、10-12月期:+5.7%)
・中・5月財新製造業PMI:50.2(予想:50.0、4月:50.2)
<国内>
特になし
<海外>
・15:30 スイス・5月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、4月:+0.7%)
・NZ休場(女王誕生日)
<HH>
・日経平均は大幅下落、外部環境に振らされ難い内需系の中小型株にシフト
・ドル・円は弱含み、貿易環境の悪化で円買い先行
・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は大幅下落、外部環境に振らされ難い内需系の中小型株にシフト
日経平均は大幅に下落。239.43円安の20361.76円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えた。トランプ政権によるメキシコへの関税方針については先週末の段階である程度は織り込まれていた。しかし、中国政府は1日、年間輸入総額600億ドル規模の米国製品に対する追加関税率を従来の最大10%から最大25%にする報復措置を発動するなど、米中の貿易摩擦はさらに激しくなっており、リスク回避姿勢の流れが強まった。円相場は1ドル108円台前半と円高に振れて推移していることも重石となり、ギャップ・ダウンから始まった日経平均は一時20305.74円まで下げ幅を拡大させる局面もみられた。その後は20400円台を回復する局面もあったが押し目買い意欲も乏しく、20300円台でのこう着感の強い相場展開が継続している。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは石油石炭が3%を超える下げとなったほか、証券、ガラス土石、鉱業、非鉄金属、海運、その他金融の弱さが目立つ。一方で、電力ガス、不動産、陸運など内需系の一角が小じっかりに推移している。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>が1社で日経平均を約53円下押ししているほか、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>が軟調。
日経平均は下げ渋りをみせているが、グローベックスのNYダウ先物は150ドル安程度で推移しており、押し目買い意欲は強くないであろう。また、後場は日銀のETF買い入れなどの需給要因が下支えとして意識されやすいだろうが、戻り待ちの売り方にとっては絶好の売り場といった格好になりそうである。出来高は低水準であるため、先物主導によるインデックス売買の影響が大きく、過剰に反応している面もあろうが、米中の貿易摩擦はさらに激しくなっており、摩擦の解消を全く展望できない状況なかでは様子見姿勢になる。期待されているG20での進展も期待しづらくなっており、しばらくは外部環境に振らされ難い内需系の中小型株などでの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。
マザーズ指数は2%を超える下落となっているが、同指数はもち合いレンジ内での推移をみせており、日経平均やTOPIXと比べてもトレンドはそれほど悪化していないだろう。超値がさ株などは手掛けづらいだろうが、業績面で安心感のある銘柄などには、底値を拾う動き等も意識されよう。その他は、低位材料株での短期的な値幅取り狙いになりそうだ。
■ドル・円は弱含み、貿易環境の悪化で円買い先行
3日午前の東京市場でドル・円は弱含み。世界的にな貿易環境の悪化を懸念した円買いが先行し、ドルは108円前半に水準を切り下げた。
米トランプ政権がメキシコに対する課税措置に踏み切ったほか、米中貿易摩擦が激化するなか、世界的な貿易環境の悪化を懸念したリスク回避の円買いが先行。ドル・円は日本株や中国株の下落を手がかりに108円10銭台に軟化した。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで推移するほか上海総合指数が下げに転じており、目先の株安継続を警戒した円買いに振れやすい。また、ドルは前週末NY終値を下回るなか、欧米株安観測で買いも入りづらい地合いのようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円15銭から108円35銭、ユーロ・円は120円85銭から121円10銭、ユーロ・ドルは1.1169ドルから1.1185ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・ガーラ<4777>やココカラファイン<3098>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「今後も金融機関によって経済の回復と賃金・物価の緩やかな上昇を支えていきたい」
【経済指標】
・日・1-3月期法人企業統計・全産業設備投資:前年比+6.1%(予想:+2.6%、10-12月期:+5.7%)
・中・5月財新製造業PMI:50.2(予想:50.0、4月:50.2)
<国内>
特になし
<海外>
・15:30 スイス・5月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、4月:+0.7%)
・NZ休場(女王誕生日)
<HH>
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