相も変わらず、トランプ大統領に一喜一憂させられる展開が続いています。ファーウェイに圧力を掛けたと思ったら、昨日は一部の取引について3ヶ月猶予すると発表するなど、対中国での貿易交渉でアメとムチを使い分けており、その動きに残念ながら市場は律義に反応する状況です。発射台が高かったこともあり、ドル円はストップを巻き込み、110円台ミドルまで上昇しています。今回のファーウェイ問題は単に先延ばししたに過ぎず、解決に至ったわけではありません。ここから一気に111円を目指すとは思えないのですが、とりあえず目先21日移動平均線を明確に抜けていけるのかに注目しています。
●実需の動きが鈍い
相場の動きを見る上で、実需動向はカギを握るわけですが、その実需の動きが想定以上に鈍いとの見方があります。GW明けから本格的に動くと見られていました機関投資家の円投フローですが、大手生保は揃って様子見。運用方針も「(ドル円相場の)水準次第ではヘッジ無し外債の購入も」といった感じでしたから、現水準ではとてもオープンで行けるとは思っていないものと思われます。唯一のサポートとして動いているのは例の年金基金ぐらいでしょうか。
これまで市場の注目は米中に向けられていましたが、ここから数日は日米交渉の行方にも注意する必要がありそうです。引き続き、リスクオフに対して軸足を置きつつ取引する時間帯であることに変わりは無さそうです。
これまで市場の注目は米中に向けられていましたが、ここから数日は日米交渉の行方にも注意する必要がありそうです。引き続き、リスクオフに対して軸足を置きつつ取引する時間帯であることに変わりは無さそうです。
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