日米通商協議はいつ?
●日米通商協議はいつ?
この米中貿易問題の後には、日米の通商協議が控えています。本来であれば1月末からそちらの交渉もスタートしていたわけですが、政府機関閉鎖の影響もあり、先送り状態(一部には春からとの観測も)。また、市場の一部には中国の次はEUとの声もあり、どの段階でスタートするのかは分からない状態です。日本にとって、かなり厳しい内容を突き付けられそうなだけに、こちらの問題の方がより市場に大きなインパクトを与えるのではないかと考えています。それまでは、中々ボラティリティが高まることはないというのが私の見立てです。
実需に目をやると、3月期末を控え動きがせわしなくなっているようです。輸入勢は現水準でのエントリーは見送っているようですが、足元の当用買いは相応の水準を維持。ドル円相場のサポート要因となっています。輸出勢は110円台半ばでのヘッジにめどがついたようです。今後はさらなる円安を目標とするのか、はたまた現水準での積み増しを検討するのか、悩ましいところです。3月に入ると、金融機関等のレパトリも持ち込まれます。現水準からさらなる円安方向への動きが難しいと判断すれば、一気に円転フローを持ち込んでくる可能性がありそうです。
目先、20ヶ月移動平均線の110.74円を上抜けられるのかがポイントになりそうです。