売買代金は約4ヶ月ぶりの低水準でした
朝方は、米中貿易摩擦の緩和期待で先週末の米国株が上昇した流れを受けて高く始まると、円安ドル高も支えとなって高値では+226円高の20892円まで上昇しました。
買い一巡後は、中国主要経済指標の発表を控えて利益確定売りが出て大きく伸び悩み、その後は持ち直しましたが戻りは限定的でした。
中国主要経済指標は、おおむね市場予想通りの結果となったことで反応は限定的でしたが後場に入っても上値は重く、引けにかけて上げ幅を縮小しました。
今晩は米国株市場が休場ということもあって商いは低調で、東証1部の売買代金は2018年9月10日以来の低水準でした。
東証1部の売買代金は1兆9432億円、騰落銘柄数は値上がり1432銘柄、値下がり633銘柄、日経225採用銘柄では値上がり158銘柄、値下がり63銘柄でした。
日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに6営業日ぶりに反落しました。
日経平均のテクニカル指標は、総じて高値圏を示唆する状態です。
4日連続で閑散相場となるなか、きょうは下降中の25日線(今日現在:20537円)や上昇中の5日線(今日現在:20557円)に近づくと買いが入りましたが、上値では利益確定売りが重しとなってきました。
引き続き、米中貿易摩擦の行方次第で大きく景色が変わるとは思いますが、基本的にはやはり目先は利益確定売りを進めながら次の押し目を待つのところだと思います。
12月26日安値18948円からきょうの高値20892円まではすでに10%超の上昇となり、スピード調整入りしただけでも下げ余地はあると思いますし、低調な売買代金を見てもこの水準で新たな投資資金が入っているようには見えません。
あすから23日までは日銀金融政策決定会合が開催されますが、今回は19年度以降の物価見通しを引き下げ、現状の金融政策を維持するとの見通しが主流であるなか、一部では追加緩和を期待する見方もあることから久しぶりに注目度が高くなっていますので、23日の昼過ぎの結果発表までは神経質な動きになりやすいと思います。