●本邦実需の動きにも変化が・・・
1/3の「アップルショック」で波乱のスタートを切った2019年。その動きも先週あたりから落ち着きを取り戻してきています。英国ではBREXIT問題で揺れていますが、その影響も英国単体の問題として市場は受け止めているように感じられます。ここからの市場の注目点は米中貿易問題に向けられているように思います(米政府機関は閉鎖されていますが、こちらの協議は続けられている模様。その一方で、ライトハイザーUSTR代表からは米中協議はあまり進展していないとの声も)。14日に発表された中国の貿易統計では輸入・輸出ともに落ち込みの動きが確認できました。米中問題の長期化が同国の景気を押し下げていることは明白。今後の動きには注意が必要だと感じられますが、その結果が確認できるまでまだ時間があるのも事実。それまでは、日々発表される経済指標の好悪に一喜一憂する展開になるのではないでしょうか。
●本邦実需の動きにも変化が・・・
一つ気になるのは、本邦実需勢の動向。これまで輸入のドル買いが相場をサポートしていましたが、今後は3月期末を控えた輸出の円転玉がドル円相場の重石となる可能性があることには注意をしておきたいところ。輸入の目線も円高に修正されているとの声も聞かれます。
ドル円の日足チャートを確認すると、売りトレンドからレンジ相場へ移行していることが確認できます。上記の点を踏まえ、コアレンジ107.00~109.00円、もう少し長いスパンで見ると105.00~109.00円のレンジでの動きになるものと考えております。