底割れ懸念は徐々に後退しつつあると思います
朝方は、きのう-1010円安した反動から自律反発狙いの買いなどで高く始まると、円高一服も支えとなって上げ幅を拡大し、高値では+374円高の19530円まで上昇しました。
後場に入ると米国株時間外取引の下落が重しとなって安値では-207円安の18948円まで下落転換しましたが、大引けにかけては押し目買いが優勢になりました。
米国の政権運営や世界景気の減速などに対する警戒感が残るなか、円高ドル安進行の一服を受けて輸出関連株中心に幅広い銘柄に買いが入りました。
また年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などがTOPIX型のバスケット買いを入れていたとの観測も相場を下支えしましたが、一時は取引時間中としては約1年8ヶ月ぶりにフシ目の19000円を割り込む場面もあり、日経平均の日中値幅は約581円と今年6番目の大きさでした。
東証1部の売買代金は2兆2883億円、騰落銘柄数は値上がり1831銘柄、値下がり254銘柄、日経225採用銘柄では値上がり184銘柄、値下がり35銘柄でした。
日経ジャスダック平均は8営業日ぶりに反発、東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反発しました。
日経平均のテクニカル指標は、まだ総じて底値圏を示唆する水準にあります。
引き続き海外投資家がクリスマス休暇を取っていることなどから薄商いが続いていますが、テクニカル指標的に売られ過ぎ水準にあることなどから自律反発狙いの買いが下支えとなりました。
休場明けの米国株次第とはなりますが、底割れ懸念も徐々に後退しつつありますので、相場の落ち着きとともに押し目買いが意識されやすくなってくると思います。
またココまでで大きく利益が生じている売り方の買い戻しも今後は下支え要因になりやすく、新興市場も含めて市場全体として自律反発は近づいていると思います。