■12月17日(月)■市場を巡る5つの大きな変化

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最新投稿日時:2018/12/17 09:58 - 「■12月17日(月)■市場を巡る5つの大きな変化」(堀篤)

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■12月17日(月)■市場を巡る5つの大きな変化

著者:堀篤
投稿:2018/12/17 09:58

短期から中期で市場変化を生み出すには、5つの項目が必要と見る

先週、日経平均株価には、いくつかの上昇波動に移るチャンスがあったが、それらの機会は、すべて活かされることはなかった。
まず先週、前の安値を割らずに反発した11月21日安値の21243円をこらえ切れず、週初の12月10日、早速この水準を割る。次に12月13日には、21871円まで上昇し、22000円台へ乗せるかと思わせたが、そこから急落を演じることになる。
 テクニカル的に見れば、日経平均は、再び21000円を割り、下落基調に入る可能性が高いと言わざるを得ない。まずは10月26日安値の20972円を割るかどうかが注目される。
ここを割った場合、今年3月安値の20347円が下値目処となる。

 この背景には、市場を巡る5つの大きな変化がある。これらの変化が、今後の短期から中期的な市場変化を生み出すだろう。

一つは、米国のイールドカーブのフラット化。短期金利に比べ、長期金利が大きく下落し、米国経済の中期的な減速がコンセンサスとなったこと。
二つ目は、ドル高下の株安が起きていること。これは、市場における感覚の変化と考えることができる。これまで、リスクオン時のドル高、というのが普通に行われてきたが、今は、リスクオフ時のドル逃避が行われている。
三つめは日産ゴーン氏の逮捕が、日本の企業文化による欧米への挑戦だと捉えられ始めていること。
四つ目は、米中貿易摩擦が、本題である知的財産問題に入っていったこと
五つ目は、トランプ大統領への包囲網が出来上がりつつあること。

以上の5つの変化のうち、1つ目と4つ目が、いま最も注目されている。この2つの事象は、確かに世界の株式市場に下落圧力を与える。
そしてさらに残りの3つの事象について、これから市場は株価に織り込んでいく可能性がある。
それが実現していく課程で、株式市場が上昇するかどうかは、非常に深い議論が必要だ。
いずれにしても、これらの変化を織り込む課程で、株式市場はまず、調整から入るだろう。
それらの変化が生む結果がわからないからだ。
堀篤
日本マネジコ、東京スコットマネジメント代表取締役
配信元: 達人の予想

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