目先は利益確定売りが無難だと思います
朝方は、欧米株高や米中貿易摩擦への懸念後退を手掛かりとした海外ヘッジファンドなどの買いがきのうに続いて入ったことから高く始まりました。
買い一巡後は上げ幅を縮小する場面もありましたが、後場に入ると上げ幅を拡大して高値では+268円高の21871円まで上昇しました。
米国株時間外取引が堅調に推移するなか、上海株が上昇したことなども支えとなって5日以来およそ1週間ぶりの高値で終わりましたが、取引終了にかけてはやや模様眺めとなって売買自体は低調でした。
中国がハイテク産業育成策「中国製造2025」を見直して海外企業の参入に柔軟に対応するとの報道を好感して欧米株が上昇したことや、海外メディアが中国が米国産大豆を大量に買い付けたと伝えたことから、貿易摩擦の緩和期待がさらに高まって今年の下落率が大きかった海運や鉄鋼、金属製品など景気敏感株の上昇が目立ちました。
東証1部の売買代金は2兆3993億円、騰落銘柄数は値上がり1583銘柄、値下がり482銘柄、日経225採用銘柄では値上がり177銘柄、値下がり47銘柄でした。
日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに続伸しています。
日経平均のテクニカル指標は、徐々に中立圏に近づくものが増えました。
きょうも引き続き荒れるSQ週らしい大きな変動となりましたが、きょうの高値21871円は25日線(今日現在:21870円)に到達しましたので、下で買えたものに関しては段階的に利益確定売りをしていくのが無難だと思います。
SQ要因でリバウンドが大きくなっている部分は否めませんので、あす朝にこれを通過すると達成感が出ますし、過去の傾向としてSQ前後が相場の転換点になりやすいことについても注意が必要だと思います。