ココからの戻りには注意が必要です
朝方は、カナダの裁判所が中国通信機大手の華為技術(ファーウェイ)副会長の保釈を認めたと伝わったことや、中国政府が米国車への関税を15%に引き下げることを検討していると伝わったことなどから、米中関係改善への期待感が先行して高く始まりました。
円安ドル高が進行したことや米国株時間外取引の上昇なども支えとなって先物にまとまった買いが断続的に入ったことから、後場に入ると高値では+483円高の21631円まで上昇しました。
日経平均の上昇幅は11月2日以来の大きさで、東証業種別株価指数は全33業種が値上がりしました。
東証1部の売買代金は2兆7885億円、騰落銘柄数は値上がり1867銘柄、値下がり213銘柄、日経225採用銘柄では値上がり205銘柄、値下がり14銘柄でした。
日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに7営業日ぶりに反発しています。
日経平均のテクニカル指標は、まだ底値圏を示唆するものが多い状態です。
きょうも荒れるSQ週らしく大きく動きましたが、目先的には25日線(今日現在:21881円)に近づくリバウンドとなっていますので、下で買えたものに関しては段階的に利益確定売りを進め始めてもいいと思います。
まだ米中問題は根本的な解決に至ったわけではありませんので、悪材料が出て売られたら買い、戻しがあれば利食っていくというスタンスが無難だと思います。
金曜日に控えるSQ要因でリバウンドが大きくなっている部分もありますので、それを通過するとまた勢いがなくなる可能性については注意が必要だと思います。