目先は買い場探しだと思います
朝方は、米中貿易摩擦への懸念から先週末の米国株が大幅に下落したことで安く始まりました。
取引開始前に発表された7-9月期国内総生産(GDP)改定値が下方修正されたことや、米国株時間外取引の下落も重しとなり、日経平均は下げ幅を拡大すると安値では-508円安の21169円まで下落しました。
後場は、日銀のETF買い期待から持ち直しましたが戻りは鈍く、 日経平均は10月29日の終値21149円以来ほぼ1ヶ月半ぶりの安値となり、TOPIXは10月29日の年初来安値に迫りました。
内閣府が発表した7-9月期国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率2.5%減と速報値の1.2%減から下方修正され、市場予想の2.0%減も下回りました。
企業の設備投資減速が下方修正の主因となっていることから設備投資関連株に売りが出ました。
東証1部の売買代金は2兆2704億円、騰落銘柄数は値上がり149銘柄、値下がり1951銘柄、日経225採用銘柄では値上がり12銘柄、値下がり210銘柄でした。
日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに大幅に5日続落しています。
日経平均のテクニカル指標は、底値圏を示唆するものが増えました。
日経平均は直近の安値である11月21日の安値21243円を割り込んで終わり、10月26日の取引時間中安値20971円が近づいてきています。
米中貿易摩擦に関する不透明感が投資家心理を冷やし、まさに荒れるSQ週らしい動きで一週間が始まりましたが、目先はやはり段階的に買い下がるスタンスでいいと思います。
金曜日のSQ算出に向けてまだ値動きの荒い展開にはなりやすいですが、逆に瞬間的に大きく下げる場面があれば買い場になると思います。
新興市場もIPOラッシュを控えて換金売りが進んでいますが、同じく余裕を持った段階的な買い下がりでいいと思います。