株買戻しでドル円に買戻し強まる ひとまず水準は維持＝ＮＹ為替チェック

　ＮＹ時間の午後に入ってドル円の買い戻しが強まっており、１１３．６５円付近まで戻している。きょうの下げを解消する動き。株にらみの展開が続く中、きょうも米株式市場は売りが先行した。米中貿易問題などにややポジティブなニュースも出ていたものの、景気の先行き懸念が強まり始めており、ＩＴ・ハイテク株や消費関連への売りが強まっている。

　また、前日はメイ首相が提案したＥＵ離脱協定を閣議了承されたことで安心感が広がっていたが、きょうはラーブＥＵ離脱担当相の辞任が伝えられ、メイ首相の去就を含めて英政治リスクが高まっており、ポンドが急落する中、リスク回避の円高の動きもドル円を圧迫していた。

　ただ、ダウ平均が５日続落していた中、米株式市場は下値での押し目買いも入って来ているようで、ショートカバーが出ているものと思われる。ドル円もその動きに追随している格好のようだ。２１日線が１１３円ちょうど付近に来ているが、ひとまず水準を維持しており、なお上向きの流れは堅持しているように思われる。

USD/JPY　113.63

minkabu PRESS編集部　野沢卓美