まだ外部環境には注意が必要です
朝方は、米国株安を受けて安く始まると寄り付き直後に-113円安の21035円まで下落しましたが、売り一巡後は押し目買いなどで上昇に転じました。
円安ドル高基調、上海株高、米国株時間外取引の上昇などが支援材料となって、後場には高値で+418円高の21568円まで上昇する場面もありました。
大引けにかけては伸び悩みましたが、21400円台半ばでのもみ合いとなりました。
月末を控えて、日本株の組み入れ比率を維持するために年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの国内年金が買いを入れたとの観測もあるなか、海外ヘッジファンドなどが先物を買い戻しに動いたとの見方もありました。
TOPIX(東証株価指数)の浮動株比率変更に伴う売買の影響で、東証1部の売買代金は4兆406億円と5月31日以来5ヶ月ぶりに4兆円を回復し、騰落銘柄数は値上がり1840銘柄、値下がり239銘柄、日経225採用銘柄では値上がり177銘柄、値下がり43銘柄でした。
ファーストリテが約42円、東京エレクが約34円、ファナックが約22円など日経平均を押し上げました。
自律反発狙いで日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに6日ぶり反発となっています。
日経平均のテクニカル指標はまだ底値圏を示唆するものが多い状態です。
日経平均の終値は6営業日ぶりに5日線(今日現在:21430円)を回復しましたが、10月2日高値24448円から26日安値20971円まで約3476円の下落となりましたので、目先は下げ幅の3分の1戻しにあたる22130円などが目標になりやすくなります。
そのためには上海株や米国株の落ち着きが必要にはなりますが、売られ過ぎ水準まで来たことを考えると、買い戻しに勢いがつけばそれ以上のリバウンドも期待できると思います。
ただ戻りが始まってから買っていくほど外部環境が落ち着きだしたわけではありませんので、もしまた下げがあれば買ってみるくらいのスタンスが無難かもしれません。
新興市場も軒並み割安ゾーンに入っている銘柄が多いですので、また意外安があれば買ってもいい水準にはあると思います。