下げ幅縮小の流れとなりました
朝方は、中国の景気減速懸念や米金利上昇への警戒感から米国株が大幅下落した流れを受けて安く始まると、安値では-445円安の22212円まで下落しました。
売り一巡後は、米国株時間外取引が落ち着いた動きとなったことや円安ドル高基調から押し目買いで徐々に下げ渋りました。
後場は、日銀のETF買い期待や上海株が上げ基調を強めたことなどから、大引けにかけて下げ幅を縮めました。
一方で、来週から発表が本格化する国内主要企業の18年4-9月期決算を見極めたいとして、積極的な取引を手控える雰囲気も強く、売買は低調でした。
東証1部の売買代金は2兆3989億円、騰落銘柄数は値上がり616銘柄、値下がり1409銘柄、日経225採用銘柄では値上がり45銘柄、値下がり171銘柄でした。
日経ジャスダック平均は4営業日ぶりに反落、東証マザーズ指数は続落しました。
日経平均のテクニカル指標は再度底値圏のものや底値圏に近づくものが増えてきました。
日経平均は大きく下げて始まりましたが、終値ではほぼ5日線(今日現在:22570円)の水準まで回復し、200日線(今日現在:22499円)を上回りました。
直近安値である15日の安値22261円を下回る22212円まで売られたところからは押し目買いや買い戻しが戻りをけん引した格好です。
世界的な株安のきっかけとなった中国で上海株が、中国の7-9月期国内総生産(GDP)が物価変動を除く実質で前年同期比6.5%増となり、伸び率が4-6月期から縮小して市場予想も下回りましたが景気減速はある程度織り込み済みとして安く始まったあとに上昇に転じたことも投資家心理の後押しとなりました。
来週からの決算発表を前に根強い好業績期待もありますので、売られ過ぎると買いは入る水準にあると思います。
新たな好材料が出ない限りは、当面は下がれば押し目を買っても、リバウンドがあればこまめに利益を確定していくくらいのスタンスが無難かもしれません。