今週のドル円相場は長期上昇トレンドも上値は重い(8/6週)

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最新投稿日時:2018/08/06 11:40 - 「今週のドル円相場は長期上昇トレンドも上値は重い(8/6週)」(山口哲也)

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今週のドル円相場は長期上昇トレンドも上値は重い(8/6週)

著者:山口哲也
投稿:2018/08/06 11:40

【先週のドル/円の値動きと今週の経済指標】

【今週の経済イベント】
先週の米ドル/円(TFX)は小幅反発。110.985で寄り付いた米ドル/円は、米国株の上昇や人民元に対してドルが買われたことなどにより、122.160まで上昇。
その後は、週末にかけて111円前半まで値を消す展開となり、111.240で引けました。

注目されていた日銀金融政策決定会合では、物価見通しが引き下げられ、「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を決定。低金利を長期化することや、長期金利の操作(YCC)については上下にある程度変動しうるものとし、ETFのTOPIX型の買い入れ割合を増やすことなどが公表されました。

また、8月1日(日本時間8月2日)のFOMCは、経済見通しやFRB議長の記者会見が無いFOMCとなるため、予想どおり金融政策に変更はありませんでしたが、声明文においてFEDが米国の景気に対し強気で見ていることが伺える内容で、米国の景気が失速することが無ければ、次回9月26日のFOMCで政策金利が引き上げられるものと思われます。
なお、先週末に発表された雇用統計については、非農業部門雇用者数が前月比15.7万人増(市場予想: 19.3万人増)、失業率が3.9%(同:3.9%)、平均時給が前月比+0.3%(同:+0.3%)で、非農業部門雇用者数は市場予想より弱いものの、過去分が上方修正されたことから、全体的には強い結果と読み取れます。

今週の主な経済指標は図のとおりで、特に10日に発表される米国7月の消費者物価指数に注目しています。
米国の消費者物価指数は、昨年9月以降前年比で2%を上回り、且つ、上昇傾向となっておいます。
今回の市場予想は2.9%でこれを大きく上回るようであれば、9月だけでなく12月のFOMCの利上げの可能性も高まります。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
先週の米ドル/円は、52週移動平均線と13週移動平均線に下支えされて推移。111円処は5月6月はレジスタンスとして意識されていた水準で、現在はサポートとして機能しているものと思われ、各移動平均線をバックに押し目買いを考えたいところです。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
一方、米ドル/円の日足チャートは、日々線が200日移動平均線や一目の雲の上に位置していることや、一目の雲と基準線が上昇傾向となっていることから中長期的には上昇傾向にあると読み取れますが、基準線と転換線に抑えられる形となっていることやストキャスティクスも下向きで推移していることから、目先は上値の重い展開が予想され、基準線が位置する111.728や転換線が位置する111.375がレジスタンスとなりそうです。
サポートは、週足でお伝えした111円丁度、その下が7月の安値110.590。

このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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