8月相場の特徴
そして、8月相場の特徴として前回の当欄でお伝えした「豪ドル売り」の傾向が高いことはお伝えしていました。
昨日(7/31)のNY市場でムニューシン財務長官と中国当局者の代理が水面下で交渉、協議再開を検討と報じられたことで、米中貿易問題に懸る懸念が後退、為替市場ではミニリスクオンの動きとなりましたが、同問題が早期に解決するとは考えにくく、本日にも第2弾の関税賦課発動(160億ドル)が控えていることもあり、逆の値動きに対する警戒も必要と考えます。筆者的には8月相場で波乱の動きになった場合、米中の貿易問題がカギになると考えている(結果、豪ドルが売られるというシナリオ)ため、こちらの材料に関する動向を見守っていきたいと考えています。
このところの中国で、習政権批判の論文が数多く出ていること(すぐにネットからは削除されているようです)も気がかりです。動き出すとしたら中旬以降からが多いことも最後にお伝えしておきます。
●人の錯覚
本日はもう一つお伝えしたいことがあります。ご存知の通り、トルコリラは上値の重い展開が続いています。ただ、このところの下げはジリジリとなっており、意外に下げていることに気付きにくい状況です。
人というのは不思議なもので、ドカン!と下げた場合には、いち早く反応するのですが、その動きがゆっくりの場合、総じて反応が鈍くなるものです。日足チャートでは売りトレンドが続いていますので、ストップ注文等の対応を早めに済ませておくことをご提案させていただきます。
チャートとしっかり向き合っていただきたいところです。