チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
いすゞ自動車 <7202> 【 2+→2+】
「19/3期は円高の逆風下で販売面好調により営業過去最高益を見込む」
18/3期は2桁営業増益となり、営業利益は計画を上回ったことに加え、19/3期の同社計画が円高影響や原材料高影響を受けるがそれでも販売面好調により増益となり営業過去最高益を見込む内容となったことがポジティブ。19/3期同社計画は円高影響を受ける前提にも関わらず販売面好調により増益となり営業過去最高益を更新を見込む。
予想ROE:9.9% PBR:1.5倍、来期予想PER:11.7倍、来期予想EPS成長率:8%株価(5/25終値):1,540.5円
Fモデルによる理論株価:1,656円(5月21日by高田悟)
メック <4971> 【 2+→2+】
「スマホ不調が心配されていたが、半導体関連が好調でカバー」
1Qの業績は増収増益(17年1-3月組替数値比)と好調であった。i-phoneXの販売不振や中国市場でのスマホ市場が成熟を見せていることから同社の業績は心配されていたが、ハイエンドスマートフォンは確かに不調であったが、メモリー、グラフィックカード(マイニング用途)、センサー等半導体全般が好調でスマートフォンの不調をカバーした。
予想ROE:12.8% PBR:2.9倍、来期予想PER:19.4倍、来期予想EPS成長率:12%株価(5/25終値): 2,154円
Fモデルによる理論株価:1,604円(5月22日by山方秀之)
JCU <4975> 【 1→1】
「不安材料顕在化せず増収増益を継続」
18/3期通期は売上高231億円(前期比11.4%増)、営業利益69億円
(同26.3%増)、経常利益69億円(同26.7%増)、純利益49億円
(同18.9%増)と薬品事業の好調が続き増収増益で着地した。同社の業績予想は過剰に保守的に見える。そのため、今期も計画を上回って着地すると見ており投資評価を「1」を継続する。
予想ROE:21.2% PBR:3.2倍、来期予想PER:11.7倍、来期予想EPS成長率:19%株価(5/25終値):2,621円
Fモデルによる理論株価:3,246円(5月23日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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