米4月 雇用統計は円高に反応! 今週の為替展望(5/7週)

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最新投稿日時:2018/05/07 10:55 - 「米4月 雇用統計は円高に反応! 今週の為替展望(5/7週)」(山口哲也)

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米4月 雇用統計は円高に反応! 今週の為替展望(5/7週)

著者:山口哲也
投稿:2018/05/07 10:55

【先週のドル/円の値動きと今週の経済指標】

先週の米ドル/円はほぼ変わらず。週初109.13で寄り付いた米ドル/円は109.11で週末に引けを迎えました。先々週、一時、3%台まで上昇その後2.953まで下落した米長期金利ですが、先週半ばにかけて2.966まで上昇したことから一時110円台まで上昇。注目されていた雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数が16.4万人増(市場予想:19.3万人増)、失業率が3.9%(同:4.0%)、平均時給が前月比0.1%(同:0.2%)と失業率が過去最低水準となる中で、その他の指標がやや弱い結果だったことから、マーケットが米国の利上げはそれほど急がないと判断し、円に対してドルは売られる展開となりました。なお、今週の主な指標は以下のとおりです。

日時 指標 前回 予想
5月8日 未定 中4月貿易収支 -298億元 1866億元
5月8日 10:30 豪3月小売売上高(前月比) 0.60% 0.20%
5月8日 10:30 豪第1四半期小売売上高(インフレ調整前)(前期比) 0.90% 0.60%
5月9日 21:30 米4月コア生産者物価指数(前月比) 0.30% 0.20%
5月9日 21:30 米4月生産者物価指数(前月比) 0.30% 0.20%
5月10日 08:50 日3月貿易収支 1887億円 10231億円
5月10日 08:50 日3月経常収支 20760億円 28990億円
5月10日 10:30 中4月消費者物価指数(前年比) 2.10% 1.90%
5月10日 10:30 中4月生産者物価指数(前年比) 3.10% 3.40%
5月10日 17:30 英3月鉱工業生産(前月比) 0.10% 0.20%
5月10日 17:30 英3月商品貿易収支 -102.03億ポンド -113.03億ポンド
5月10日 17:30 英3月製造業生産高(前年比) 2.50% 2.90%
5月10日 20:00 英5月英中銀政策金利 0.50% 0.50%
5月10日 21:30 米4月コア消費者物価指数(前月比) 0.20% 0.20%
5月10日 21:30 米4月消費者物価指数(前月比) -0.10% 0.30%
5月10日 21:30 米新規失業保険申請件数(前週比) 175.6万人 180万人
5月11日 23:00 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数 98.8 98.3

インフレ指標と国際収支関連の指標が多く予定されており、特に今後の米国の利上げ動向をイメージする上で、米国の消費者物価指数に注目です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートは、先週お伝えしたとおり、26週移動平均線がレジスタンスとして意識された動きになっていると思われ、今週も継続しそうですが、米国の経済指標の結果によっては、再度この水準にトライしてくる可能性があります。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
一方、米ドル/円の日足チャートは、一目均衡表こそ三役好転と強い形になっていますが、価格が転換線を下回っていることやストキャスティクスが高い水準から下降基調になっていること、先週の半ばに200日移動平均線に上値を抑えられていることなどからも、下値を模索してから、その後反発といったイメージを持っています。

目先のサポートは基準線や一目の雲の上限となる107.90前後。レジスタンスは転換線が位置する109.35前後。その上が、200日移動平均線が位置する110.20前後。

長期的な観点では下降トレンドと見受けられる米ドル円ですが、目先は売り、短期的には押し目買いを考えたいところです。



このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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