チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
日本電産(6594)【 2+→ 2+】
「車載及び家電・商業・産業用の収益貢献が加速」
16/3期業績は、売上1兆1,782億円(前期比15%増)、営業利益1,245億円(同12%増)となり、営業利益は3期連続で過去最高を更新。更に特筆すべきは、4Q(1-3月)で今後の収益牽引役と期待される車載及び家電・商業・産業用の営業利益額が精密小型モータのそれを上回り、部門営業利益率も初めて10%の大台に乗せたことだ。
予想ROE:12.4% PBR:3.2倍、来期予想PER:20.4倍、来期予想EPS成長率:14%
Fモデルによる理論株価:5467円(4月28日by服部隆生)
マツダ(7261)【 1→ 2+】
「17/3期は減益見込みもファンダメンタルズ改善基調に変化なし」
16/3期は前期比12%営業増益で着地。グローバル販売台数が全ての地域で前年を上回り同10%増の1,534千台となった。
「CX-5」の商品改良モデルや新型「CX-3」好調などが台数増を牽引した。米ドル以外の通貨の下落により為替が▲424億円の減益要因になったが、グローバル販売の拡大やコスト改善で吸収した。
予想ROE:11.3% PBR:1.1倍、来期予想PER:7.5倍、来期予想EPS成長率:22%
Fモデルによる理論株価:3242円(4月28日by高田悟)
三菱電機(6503)【 2+→ 2+】
「今期TIW予想は会社より若干保守的にみるが、株価の見方は不変」
16/3期業績は、売上4兆3,943億円(前期比2%増)、営業利益3,011億円(同5%減)となり、概ね会社計画線で着地。営業利益はセグメントで見れば、重電システムと電子デバイスで計画に届かなかったが、他の部門が上回ったことから、全体ではほぼ計画値を確保できた。
予想ROE:9.8% PBR:1.4倍、来期予想PER:11.6倍、来期予想EPS成長率:13%
Fモデルによる理論株価:1501円(5月6日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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