(5801)古河電気工業
四季報2015年春号によると、情報通信が年度末に追い込む。が、電装は円安で海外利益カサ上げの一方、輸入原価高痛い。16年3月期は日光の雪害が一巡、銅条の赤字縮む。エレキも全体に浮揚感。減損・改革費軽減。小幅増配も。
2012年11月9日の141円で底打ちとなり、アベノミクス相場にサポートされて2013年5月22日の326円まで上昇しました。チャートの形は141円を安値とし、326円を高値とする大きな三角保ち合い(A)を形成しています。この中で、2014年1月21日の290円の戻り高値から短期の下降トレンド(B)となりましたが、10月28日の177円、今年の1月21日の185円を2点底にして、2月5日に205円で買転換となって短期の下降トレンド(B)を上に抜きました。ここから緩やかな上昇トレンド(C)となっていましたが、4月24日に223円で上放れの形となっています。まずは、大きな三角保ち合い(A)の中で、上限を試す動きが想定されます。
(7984)コクヨ
四季報2015年春号によると、文具は主力ノートで材料紙価上昇のおそれ。ただオフィスの移転や改装増追い風に家具好調。提案営業奏功し受注採算改善、工場稼働率アップ。通販、小売りも堅調で営業益続伸。為替差益見込まない。
中長期のトレンド分析では、東日本大震災直後の2011年3月15日の506円を底値に、直角三角形の保ち合い(A)を大底圏で形成し、上放れとなったあと2012年11月13日の598円の押し目からアベノミクス相場がスタートし、2013年5月8日の810円まで上昇後、三角保ち合い(B)へ移行しました。この中で2014年3月20日の659円を安値に上放れとなり、7月11日の924円の高値をつけて10月17日の779円まで押し目を入れ、上昇トレンド(C)を形成して大幅上昇となりました。今年の3月7日の1191円、4月22日の1216円と2点天井となって、4月27日に1095円で短期の売転換となっています。4月24日の決算で前回予想と変わらなかったことで失望売りとなっていますが、大きな調整があれば買い有利といえます。
(7971)東リ
四季報2015年春号によると、住宅着工減からカーテンは減退。ただ医療・福祉施設向けのビニール床シートが堅調。原材料高は価格転嫁。16年3月期は床シートが上向き。床タイルも堅調。壁装材が高価格品伸びる。カーテンもやや回復。人件費、物流費増こなし小幅増益。
4月23日決算発表。2015年3月期業績上方修正と同時に2円の復配発表。1株益31円、1株純資産430円で割安感あり。
長期的なチャートをみると、2007年2月27日の376円の高値からの下降トレンド(A)の中で、2008年10月16日の126円で1番底。ここから2009年7月24日の221円まで上昇後、2010年10月21日の121円まで下げて2番底となり、三角保ち合い(B)となりました。この中の煮詰まったところで2012年10月30日の150円を安値に上放れとなり、上向きの三角保ち合い(C)となっていました。この三角保ち合いの中で、2014年10月16日の200円を安値に反発となって今年の2月19日に258円で上放れとなり、4月23日の決算で上方修正を受けて一段高となっています。上方修正を完全には織り込んでおらず、押し目買いの形です。
(7994)岡村製作所
四季報2015年春号によると、柱のオフィス家具は移転需要や自治体向けに堅調。だが商環境機器は売価下がり採算低下。営業増益計画に黄信号。16年3月期もオフィス家具はビル新築や自治体向けが引き続き伸びる。商環境機器も採算管理徹底や操業度上昇で持ち直す。
中期的なチャートの動きをみると、2013年6月7日の560円を安値として、2014年1月20日の919円まで上昇し、ここをピークに戻りは900円台でアタマを押さえられ、下値は2014年2月5日の778円、4月14日の752円、10月17日の721円と順下げの3点底の形となっていました。しかし、10月17日の721円を安値に反発し、今年の1月28日の880円まで上昇して、2月4日の794円まで押し目を入れたあと再上昇となり、3月24日に938円となって終値で2014年1月20日の919円を突破し、4月2日の973円まで上昇しました。好決算期待からの上昇と思われますが、決算が期待通りであれば、押し目買いは有利といえます。
(4613)関西ペイント
四季報2015年春号によると、日本の軟調は想定線。タイ除く海外牽引。欧米中の自動車用持分会社が上振れ。土地売却益ない。16年3月期もインド、南ア軸に海外着実増。日本の増税影響消滅。償却増を原料安などで吸収。連続増益。
2012年1月14日の806円を安値にアベノミクス相場がスタートし、2013年5月17日の1481円までで上昇。ここから8月21日の1100円まで押し目を入れ、下値を切り上げながら大きな上昇となっています。特に2014年10月17日の1412円の安値をつけた後は、急角度の上昇となって今年の3月17日に2382円まで上昇しました。但し、上値の上昇角度が下値の上昇角度より小さい上向きの先細三角形となっており、3月17日の2382円で目先は材料を織り込んで3月26日の2206円で売転換となって、4月20日の2054円まで下げました。決算発表前のため、調整が完了したのかどうかわかりませんので、基本は決算発表待ちとなります。4月20日の安値2054円は10月17日の1412円から3月17日の2382円までの上昇幅の1/3押し(2057円)水準ですので、ここから反発している形となっています。