■レンジブレイク期待
同社の肺癌患者向け遺伝子診断である[EGFR-NGSチェック]は現在、保険適用外の検査ですが、保険収載思惑が株価を下支え、買いを呼び込んでいるようです。国内の肺癌患者は年間で7、8万人と少なくなく、現在の高額な検査費用では手を出す患者は少ないですが、保険収載されれば、需要高になる見込みは大きいです。
9月21日、遺伝子関連検査の薬事承認に向けて、第二種医療機器製造販売業許可を東京都から取得したと発表。同社は大阪府立病院機構大阪国際がんセンターとの共同研究で、肺がんにおける薬剤応答性を調べる検査(EGFR-NGSチェック検査)を開発し、今年4月に事業化。医療保険制度の下で使用できるようにするために薬機法(旧薬事法)承認を目指しており、今回の医療機器製造販売業許可取得はその一環。
10月19日に決算を発表。
18年3月期第2四半期累計(4-9月)の最終損益(非連結)は1億1100万円の赤字(前年同期は1億4000万円の赤字)に赤字幅が縮小した。
しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の300万円の黒字→1億2200万円の赤字(前期は2億1100万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を34.4%毀損する規模となった。
[出典:株探]
黒字見通しから一転、赤字見通しに下方修正。
しかしながら、同社を業績で買っている投資家は少ないと思われ、
結果的に株価は反騰。その後は1200~1600のレンジ推移。
下限付近では押し目買いに妙味。上方ブレイクのタイミングは、材料を伴うか、好需給で抜けていくか。
どちらにしても、上方ブレイクは付いていく方針に妙味ありだと思います。