◆売買代金の1割以上を任天堂が占めた
週明け(29日)の日経平均は、前週末終値をはさんだ一進一退の膠着感が強い展開でした。
最終的に日経平均は小幅続落でしたが、TOPIXは反発、東証1部の騰落銘柄数も拮抗したので、ほぼ横ばいでした。売買代金も2兆円を大きく割り込み、1兆8千億円弱の閑散相場でした。
今晩の米国市場が休場で参加者が限られたのだと思われますが、明日も手がかり不足が続きそうなため、日経平均が大きく動くことはなさそうです。
下がればPER14倍水準の19600円が支えになり、上がれば円高水準が重しで買いが続かない状況と考えられるので、横ばいの想定です。
一方、今日の全市場の売買代金トップは、連日の高値更新になった任天堂で、2094億円の大商いでした。
東証1部の売買代金が2兆円を大きく割り込みましたから、1割以上の売買代金を占めるほど人気になったといえます。
しかしながら、任天堂の大商いがなければ、東証1部の売買代金は今年最低だったと考えられます。
また、4位にはジャスダック市場のフィスコ、14位にマザーズ市場のリミックスポイントがランクインしており、材料性と値動きが良い小型株にも資金が集中しています。
物色意欲が強いといっても、動きのある人気銘柄に短期資金が集中している印象ですから、市場全体は手詰まり感が強くなっているのではないかと思われます。