ドル円はレンジ形成〜戻り売りの継続
また、米GDP確報値も予想を上回ったことで売り圧力も一服した感じとなりました。
■今週は、トランプ政策に対する政策実効性への懸念がドルを重くさせる可能性がありそうです。
先日のオバマケア代替法案の採決延期が、これまで期待されていた「インフラ改革・税制改革」の両面で失望感が出始めていることは否めないようです。また、通常2月中旬に予算教書が発表されるはずが、今年は5月に延期したことも売り材料に傾いているのではないかとみています。
■少なくとも、31日に米貿易赤字の原因調査と通商規定の乱用国への対策を政権に指示する2つの大統領令に署名したことは、これまでも警戒されてきた為替操作国への認定の日も近いのではないかとみています。
その意味でも今週末の米中首脳会談次第で、貿易摩擦そして保護貿易が表面化することでリスクオフに傾斜していくことを想定する必要があります。
■以下は、株式市場での下値ポイントです。
NYダウ … 50日移動平均(3月31日現在:20,532ドル)
日経平均株価 … 今年の安値(1月18日)18,650円
上記の価格を下回る用であれば、株式市場からのリスク回避でドル円も下落する可能性が高くなるのではないかとみています。
■また、「ゴールド」や「VIX指数」が上昇していることも、今後の不透明さを演出させ、リスク回避を助長させ、円買い優勢の展開を作ると予想しています。