【買い】京セラ (6971):旺盛な企業投資を受けた業績拡大を期待
連結売上高1兆5000億円規模のグローバル企業として世界30か国以上に235のグループ会社を有します。
株主資本比率は70%を超える高水準で、ネットキャッシュは同社売上規模に並ぶ域です。その豊富な資金力を効率的に利用してM&Aなどを含めた事業の多角化を図っており、成長への可能性も高まっている企業です。
17年3月期第1-3四半期では、半導体部品関連事業及び電子デバイス関連事業の上振れを受け、予想を上回る好決算を発表。最終減益率の縮小、通期業績の上方修正を発表しています。
好調な企業投資の恩恵を享受した格好です。
★9日に発表された米雇用統計では、新規失業保険申請件数が予想を上回る減少となり、雇用の改善が確認されました。FRBが目指す「雇用の最大化」「物価の安定」は達成しつつあるようです。
2016年の各国の金融政策や財政政策によって世界経済が支えられる中、米国経済は企業投資や輸入の増加、製造関連の景況感指数も好調な指標が発表されており、米国経済が好調であることが確認できます。
そしてさらにここからトランプ大統領の大規模減税、規制緩和、大規模投資が加わり、内需が拡大してGDPは伸び、長期的にみるとインフレ率は上昇、つまりドル高の流れとなっています。
好調な経済の中、旺盛な企業投資を受けた業績拡大を期待できると思われます。
資本が厚く、PBRは1倍を切る割安株。反発に期待したいと思います。