ニッピの第３四半期は製造コストの削減効果で営業利益３２％増

　ニッピ<7932.T>は８日取引終了後、１７年３月期第３四半期累計（１６年４～１２月）の連結決算を発表。売上高は２９７億３８００万円（前年同期比８．８％減）、営業利益は２１億６３００万円（同３１．５％増）、最終利益は１８億６９００万円（同２．１倍）と営業利益３割増で着地した。

　サプリメントなどのカプセル用ゼラチン、輸出向けペプタイドなどが好調に推移した一方で、ハンドル用革の取引量の減少、輸入商材を国内中心に販売する子会社が苦戦したことに加え、有機穀物の出荷の期ズレが響いた。ただ、利益面では上半期の円高により原料価格などが下落し製造コストが削減できたことや、効率的な広告宣伝費の投入で経費が減少したことなどが寄与した。

　なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高４１０億円（前期比２．５％減）、営業利益２７億円（同２５．２％増）、最終利益２１億円（同８３．５％増）を見込んでいる。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）