◆円安一服でも景気敏感株が指数を支えている
25日(水)の日経平均は、米国株高と円安が好感されて3日ぶりの大幅反発でした。自律反発程度の上昇を想定しましたが、米国株の大幅上昇が後押しした格好です。
明日は今日の上昇の流れから続伸の想定ですが、下向きの25日線が上値を抑えやすいと考えられるため、やや伸び悩むのではないかと考えています。
ただし、日経平均のチャートが弱保ち合い形状なので最近は弱めの予想が多くなっていますが、基本スタンスは強気で先高期待が高いと考えています。
なぜなら、円安が一服しているにもかかわらず、景気敏感株の昨年来高値更新が目立っているためです。
昨年は日経平均が弱含みになると、内需好業績が指数を支える循環物色が見られました。しかしながら、今は景気敏感株が日経平均を支えている印象が強いのです。
今日の昨年来高値更新銘柄では、SUMCO、昭和電工、トクヤマ、信越化学、日本ゼオン、JEE、DOWA、日立建機、ダイキン、三菱電機、アドバンテスト、ファナック、商船三井などの景気敏感株がズラリと並んでいます。
これらは代表的な日経平均採用銘柄ですし、円高やトランプ政策の先行き不透明ならば、買いたくない銘柄ではないかと思います。
決算発表前なので期待が先行しているのかもしれませんが、円安が一服したのに景気敏感株が日経平均を支える展開は久しぶりのことです。
トランプ大統領就任で政策の不透明感があっても、米国株が過去最高値圏を保っていたり、日経平均がそれほど下がらないのは、世界的な景気回復が世界的な株高のメインシナリオだからなのだと思われます。
今日の日経平均は、1ドル=113円台中盤で19000円台を回復しました。直近の19000円台の為替水準としては最も円高です。
円安一服でも景気敏感株の高値更新銘柄が目だっているので、日経平均と為替の連動性が薄れてきたのかもしれません。