1万9500円挟んでもみ合い、市場参加者限定的で様子見

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最新投稿日時:2016/12/22 18:42 - 「1万9500円挟んでもみ合い、市場参加者限定的で様子見」(冨田康夫)

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1万9500円挟んでもみ合い、市場参加者限定的で様子見

著者:冨田康夫
投稿:2016/12/22 18:42

来週の東京株式市場見通し

 来週の東京株式市場は、クリスマス休暇の振替休日が明ける27日以降には、外国人投資家が市場に復帰してくるものの、御用納め以降は国内機関投資家が年末年始の休暇モードとなる。従って、「掉尾の一振」への期待感はあるものの、市場参加者は限定的となることから、1万9500円を挟んでのもみ合い商状となりそうだ。来週の日経平均株価は、1万9200~1万9800円のレンジを想定する。

 市場関係者からは「欧州では、経営難となっているイタリア銀行大手モンテ・ディ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)の救済をめぐる問題が懸念材料として浮上している。もし、この問題が悪化すると、日本株も一時的な調整を余儀なくされる可能性もある」との見方が出ていた。

22日の動意株

 三桜工業<6584>=大幅反発となっている。
ホンダ<7267>はきょう、米グーグルを傘下に持つアルファベット社の自動運転研究開発子会社であるウェイモ社と自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したと発表。これが思惑買いを誘うかたちとなっているようだ。同社は11月29日から12月1日にかけて開催された「第57回 電池討論会」で、ホンダや埼玉県産業技術総合センターと共同で「マグネシウム金属の電気化学挙動に及ぼす環状酸無水物添加の影響」と題した講演を行うなど、マグネシウム電池関連との見方があり、これが思惑につながっているもよう。

 コナミホールディングス<9766>=5連騰で年初来高値を更新。
11月17日から国内配信を開始したモバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」や、12月7日から国内配信しているモバイルゲーム「実況パワフルサッカー」が人気となっていることで、業績寄与への期待感が高まっているようだ。同社は今月12日に「遊戯王 デュエルリンクス」の累計ダウンロード数が600万を突破したと発表。来年1月中旬からは全世界向けに配信する予定で、ユーザー数のさらなる拡大が見込まれている。また、「実況パワフルサッカー」については20日に400万ダウンロードを突破したことを明らかにしている。

 オイシックス<3182>=後場一時大幅高。
同社はきょう午後1時に、大地を守る会(千葉市)と来年秋をメドに経営統合することを決め、株式交換契約書を締結したことを明らかにした。両社は今年10月頃から検討を行っており、市場拡大を図り、食品を通じてより良い社会へのさらなる貢献を推進するには、経営資源を結集し、新たなグループを形成することが有効であるとの結論に至った。なお、株式交換は来年2月末までに開催が予定されている両社の臨時株主総会における承認を得たうえで行われる予定で、大地を守る会の普通株式1株に対してオイシックスの普通株式261株を割り当て交付する。

 デジタルデザイン<4764>=ストップ高。
同社は21日の取引終了後、子会社のDDインベストメントを通じて、リゾーム(東京都中央区)とステラリンク(東京都)と地方創生事業を目的とした資本・業務提携を行うと発表した。今回の提携により、リゾームとステラリンクに対し、第三者割当により発行される新株式と新株予約権を発行。リゾームに普通株式4万7093株および新株予約権42万3833個で発行済株式総数に対する割合17.50%、ステラリンクに普通株式2万182株および新株予約権18万1642個で、発行済株式総数に対する割合7.49%を割り当てる。

 大倉工業<4221>=急反発し、年初来高値更新。
同社は21日の取引終了後、16年12月期の連結業績予想について、売上高を845億円から855億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を31億5000万円から46億円(同95.4%増)へ、純利益を20億円から24億円(同2.0倍)へ上方修正したことが好感されている。従来予想では、第3四半期以降、期末に向けて業績は次第に下降していくと予想していたが、第2四半期までの傾向が第4四半期まで続いていることから、上方修正したという。また、業績予想の修正に伴い、従来7円50銭を予定していた期末一括配当を10円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。前期実績の7円50銭に対しては2円50銭の増配となる予定だ。

 東京応化工業<4186>=大幅高。
ビッグデータ普及などを背景にデータセンターの新設需要が旺盛で、半導体の大容量・高速化ニーズが高まっている。自動車の電装化進展やスマートフォンの高機能化なども高集積化された半導体需要を喚起しており、革新的な3次元NAND型メモリーの出現なども関連企業のビジネスチャンスを膨らませている。そのなか、レジストなど電子材料を手掛ける同社はKrFレジストで世界シェアトップを誇り、同商品は3次元NAND製造で使用される厚膜レジスト向けに使用量の増加が見込まれることから改めて物色人気が高まっている。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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