◆連騰を伸ばしても、上昇ペースは緩やかになっている
15日(木)は、FOMC後に1ドル=117円台へ円安が急進して大幅続伸して始まったものの、急速に伸び悩む結果になりました。
今日はFOMCの結果が予想通りで材料出尽くし、円安一服から過熱感を冷ます調整で反落と考えていたのですが、1ドル=117円台の円安はサプライズの動きでした。
ただし、サプライズの円安でも日経平均がマイナスになる場面がありましたから、過熱感の強さが意識された印象です。
8日続伸の上昇幅が約1000円、本日の騰落レシオは165.56%と歴史的な高水準なので、過熱感が意識されるのも致し方ない状況です。
日経平均のローソク足も「陰の十字足」で、大幅に上昇したあとに出現すると反転を暗示するローソク足になっています。
テクニカル的にはいつ下がってもおかしくない状況ですが、直近の上昇で似たようなローソク足が何度出ても高値を更新する強い展開ですし、ローソク足のサインもあてになりそうにありません。
短期的な過熱感は強いのですが、1ドル=117円台の円安は新しいステージですから、中期的な先高期待につながる材料だと思われます。
下がる理由は過熱感以外に見当たらないため、横ばい以上を保つのではないかと考えられます。
日経平均は8日続伸を達成しましたが、昨日は3円高、本日は20円高と、終値ではほぼ横ばいでペースがゆっくりになっています。連騰は続いていますが、上昇ペースが緩やかになれば調整の動きとも考えられます。
明日も強弱感が対立しそうですが、1ドル=117円台の円安では大きく下がる理由もないので、日経平均はプラスを保って9日続伸するのではないかと考えられます。