年末予想は株安・円高!
一つは、事前の世論調査の通り、ヒラリーが当選。物事が平穏無事に進むというもの。
2つめは、ヒラリーが大統領選直前に逮捕、もしくは緊急入院、場合によっては不正メール問題で急速な支持率低下を招き、トランプ氏が勝利というもの。こうなると、米国の支配構造が変化することになり、マーケットは大混乱に陥るだろう。
3つめのシナリオは、ヒラリー勝利でも、トランプ陣営が「不正選挙」を訴え、暴動・内乱が起こるというもの。地政学的リスクが一気に高まり、その場合も株価は大暴落するだろう。
4つめは、ヒラリーが当選のあとに、逮捕・入院するというもの。その場合は、副大統領のティム・ケイン氏が大統領代行となり、米国の支配構造に基本的に変化はない。これは株高要因だ。
現時点において、個人的には2、3番目のシナリオが濃厚と考えている。そもそも不正メール問題は、単なる「個人アドレスの使用」ということではなく、ヒラリーが国務長官時代にリビアの資金を強奪し、その資金をIS(イスラム国)支援に充てていたという犯罪的行為が問題視されるべきもの。この事件を不起訴にするため、FBI関係者の妻に多額献金。それが明らかになったことで、ヒラリー陣営はさらに窮地に追い込まれている。
こうなってくると、コトがすんなり収まるわけもなく、仮に不正選挙でヒラリーが当選しても、トランプ陣営の巻き返しは必至だろう。これは残念ながら株価にとってかなりのマイナス材料。
年末、日経平均15000円、為替1ドル=98円を想定したい。