【買い】九電工 (1959):良好な市場環境で業績に追い風が吹く見通し、反発に期待
1944年電力会社向けの配電工事会社として創業したのですが、64年には他社に先駆けて空調管設備工事業に業容を拡大しました。
その後も多角化経営に取り組み、環境設備、エネルギー利用効率化、情報通信、リニューアルなどの成長分野、防災システムや医療画像遠隔診断支援サービス、自然エネルギーを利用した風力・太陽光発電システムなども手掛けています。
九州電力が24.1%出資する持ち分法適用会社ですが、九州電力向け売上は全体の1割程度で、民間企業向けの設備工事が中心となっています。
建設業界では首都圏をはじめ、大規模都市再開発や東京五輪関連投資、公共投資・民間設備投資の底堅い動きなど、建設需要は引き続き好調に推移しており、しばらく良好な事業環境が続く見通しです。
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2017年3月期第1-2四半期の業績は、売上高が5.2%増の1469億2900万円、営業利益が10.0%増の110億100万円、経常利益が3.0%増の117億900万円、純利益が7.8%増の80億8400万円となりました。
一方、通期業績予想は、売上高が9.2%増の3400億円、営業利益が15.1%増の290億円、経常利益が13.2%増の312億円、純利益が17.3%増の210億円、配当金は60.0円とする方針です。
決算発表後の10月28日に9.25%の急落となりましたが今のところ特別なニュースはありません(10/31現在)。
<思い当たるところでは、新株予約権の行使に伴う株価の下落で、これについては株価の反発が期待できる可能性があります。
その他、関連としては、九州電力が17/3期通期業績見通しについて、前期比17.5%減(経常利益)となる見通しを発表したことがありますが、これは影響がないと思います。>