先週見た値動きと大台が異なるだけ?
しかし、23時ごろからNYダウの下落・米国10年債利回りが低下しはじめドル円も急落。相場の腰を折る材料が出たとは思えないのですが、なんとも腑に落ちない相場でした。10年債利回りが回復した後も、ドル円の戻りが鈍かったことも印象的でした。
こういった値動きは先週103円台で何度も繰り返されてきました。その度に、ドル円はしっかりと値を戻してきたことから、素直に考えれば大台が変わっただけで、今回も105円天井とはならずに上昇トレンドは維持されていう見方もできます。
目先、NY市場で104.50円を回復できれば良いと思うのですが、先に104円を割り込んでしまうとチャート形状が悪化。今夜中に上昇できるかどうかで、ドル買いの需給バランスを見極めたいところです。
104.88円から104.02円まで約90銭下落し、戻りは3分の1の30銭程度と鈍いことから、教科書的には戻り売りが正しいでしょう。
そんななか気になるのが、明日の米国GDP速報値。予想は2.5%となっているのですが、アトランタ連銀の予測値であるGDPNOWが2.0%となっております。この通りの結果が出てしまうと、再び103円台に巻き戻りとなってしまいます。
既に米国の12月利上げはほぼ確定的となっているために、GDPが悪化するとドルも売られ米国株も売られてしまうという最悪の結果となりかねません。
にわかにOPECの減産に不透明感が高まってきていることからも、今夜発表される週間原油在庫にも注意しておきたいところです。
日経平均は上昇トレンドに入ったとみているのですが、ドル円が腰を折らないかどうか気がかりです。