「チャートに対して素直に行動」
日経平均の日足チャートでは、上ひげが出現。上方の窓埋めを拒否しているような動きとなっており、上値の重さを示している。日銀がマイナス金利の深堀りを見送ったことや、米FRBが利上げを見送ったことが、円高・ドル安要因に。全体相場の上値を重くする要因となった。
ただ、短期的には上方の窓(16808.59円―16902.09円)を埋めやすい状況であり、週明けにも窓上限に到達することになりそうだ。もし、そうなった場合には、近くに窓が存在しなくなり、需給要因による変動が難しくなる。
また、現在は上下のファンダメンタルズの壁に挟まれており、もみ合い相場になりやすくなっている。ここから「上値16900円、下値16500円」としたレンジ相場となる公算が大きく、チャート的には「三角保ち合い」を形成するだろう。
問題はその後の展開だ。現時点でチャートは強気形状であること、下方のファンダメンタルズの壁が分厚いことから、最終的には「上放れ」する可能性が高いと考える。チャートはそう示唆しており、逆らうのは得策ではないと思われる。