◆5日線の方向に注意するタイミングだが、日銀の買い支えで横ばい想定
8日は日銀のETF買いと地合い好転で連敗はないとの想定で、小幅反発の予想でした。残念ながら続落してしまったのでハズレてしまいました。
日経平均は下げ渋りましたが、続落によって短期的なトレンドを示す5日移動平均線が横ばいに変化しています。
8日の5日移動平均線は17003円ですから、すぐに反発して17000円の大台を回復しないと、移動平均線が横ばいから下向きになってしまいます。移動平均線が下向きになってしまうと、上値はぐっと重くなりそうです。
しかしながら、まだ25日移動平均線が下値をサポートしやすい形ですし、日銀のETF買いがあるので、売り込みににくい事情があります。これらから、横ばい想定といたします。
ただし、日経平均の動きよりも、材料に投資家が反応しやすくなっている動きに注目しています。
材料に大きく反応した代表が任天堂ですが、ソフトバンクが第5世代移動通信システム(5G)の「5Gプロジェクト」の開始を発表し、サイバーコムなどの5G関連が軒並み急騰しました。
投資家が材料に反応するのは相場の地合いが良くなっている証拠。動意の少ない日経平均を横目に個別物色は活発になりそうです。
ただし、8日の東証1部の騰落レシオは112.87%まで回復しています。注意したいのは、今年の騰落レシオが安値からおよそ1ヶ月程度でピークを迎えていることです。
騰落レシオは8月26日に78.95%まで低下してから反転中、1ヶ月後は9月26日なので、来週にかけて騰落レシオが120%を超えるような動きになったら要注意でしょう。
それまでは日経平均ももみ合いを続けるのではないかと考えています。