イベント商戦に強いフランセの子会社化、下期の寄与が楽しみ
例えばルタオのような地域限定のブランド菓子を百貨店などの商業施設や空港や鉄道など交通機関で販売することで、劇的な業績変化を遂げました。
注目したいところでは同社は同業種の中でも利益率の高い会社で、粗利益率が56%、営業利益率が12%となっており、それぞれ同業種中央値の35%、3.5%を大きく上回っています。スケールメリットを活かしたコスト管理ができているのと、高価格帯商品を多く取り扱っていることも大きな要因だと思います。ROEも23.3%と同業種中央値の6.8%に比べ高い水準で推移しています。
16年3月期は5期連続で過去最高売上を更新、2期ぶり過去最高益を更新しました。
17年3月期については、
成長トレンドを見込みつつも、景気の先行きを織り込んだ慎重な業績予想となっています。
売上高 313億7000万円(前期比17.9%増)
営業利益 36億8000万円(同12.3%増)
経常利益 37億0000万円(同11.3%増)
純利益 24億1000万円(同4.5%増)
EPS 77.44円(前期 74.08円)
営業利益率 11.7%(同 12.3%)
配当金 ※25.0円(同60.0円)
※2016年4月1日付で1:3の株式分割を実施していますので、実質的には15円の増配となります。
(フランセ子会社化の影響(売上高9億1700万円、利益は1億2900万円)を除くと売上高は前期比11.9%増、経常利益54.4%増となります。)
株式分割が意味するところは、同社が中期計画で株価3倍をめざしているということです。