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最新投稿日時:2016/06/20 18:27 - 「1万6000円を挟んでもみあい、売り買いともに手控えに」(冨田康夫)

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1万6000円を挟んでもみあい、売り買いともに手控えに

著者:冨田康夫
投稿:2016/06/20 18:27

明日の東京株式市場見通し

 21日の東京株式市場は、きょうの大幅続伸への反動から利益確定の売りが想定されるものの、一方で買い戻しの勢いもある程度継続することが予想される。手控え姿勢が強まるなか、日経平均株価は1万6000円を挟んでもみあう推移となりそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、現物株式の取引時間中に、外国為替市場では小幅な円安・ドル高の推移にとどまっていたにもかかわらず、日経平均株価は一時、前週末比400円を超える上昇幅で1万6000円を回復する場面もあった。きょうは素朴な割安感から、全業種にまんべんなく買い戻しが入ったようだ」との見方が出ていた。

 20日の東京株式市場は終始買いが優勢。日経平均株価終値は、前週末比365円64銭高の1万5965円30銭と大幅続伸した。ただ、東証1部の売買代金は1兆9074億円と3営業日ぶりに2兆円を下回った。

20日の動意株

 国際石油開発帝石<1605>=大幅続伸。
17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物は前日比1.77ドル高の1バレル47.98ドルと7日ぶりに反発した。英国の欧州連合(EU)からの離脱懸念がやや後退したことも同社株の上昇要因とみられている。英国がEUを離脱し、欧州市場が経済混乱することは原油需要の押し下げ要因となるとの見方が強いものの、先週末に英国の世論調査でEU残留派が優勢となったとの報道が伝わり、原油価格の上昇の期待が浮上。つれて同社株にも買いが波及している。

 平田機工<6258>=有機EL関連物色人気に乗って大幅高、上場来高値に買われている。
同社は自動車業界向けにエンジンやトランスミッションを手掛けるほか、半導体製造工程のウエハー搬送設備でも高実績。有機ELでは特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向けに真空チャンバーの受託製造を展開する。米アップルが来年にもiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあるなかで、サムスンがアップルへの供給を視野に、有機ELパネルの生産設備拡充へ7000億円超の巨額投資を行うとの報道を受けて、商機拡大期待が膨らんでいる。

 Aiming<3911>=大幅続伸。
同社はきょう、6月下旬配信予定のスマートフォン向け最新作RPG「空と大地のクロスノア」の事前登録者数が20万人を突破したと発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。

 村上開明堂<7292>=ストップ高。
前週末17日の取引終了後、ルームミラーにカメラモニター機能を搭載した電子ルームミラーを開発したと発表しており、ミラーレス車関連銘柄として、業績への寄与を期待した買いが入っている。今回開発されたのは、1画面(ミラー機能付き)と2カメラ(後方、下後方)の「ハイブリッドインナーミラー」と、3分割画面(ミラー機能付き)と4カメラ(右側方、左側方、後方、下後方)の「マルチミラーシステム」の2つのシステム。室内ルームミラーのディスプレー全面に、車両後方および側後方の状況を映し出すモニターシステムで、業界初の特殊ミラー素子によるディスプレーやカメラのデジタル化で従来製品と比べて大幅に視認性を向上しているのが特徴。

 岡本工作機械製作所<6125>=急伸。
17日取引終了後、新たな中期経営計画として、19年3月期に連結売上高320億円(16年3月期256億2500万円)、営業利益25億5000万円(同12億2600万円)を目指すと発表したことが好感されている。米国、中国現地法人のもとに販売拠点を増設するほか、高付加価値機種を投入するなどして、海外売上比率を60%(同44%)まで引き上げるとしている。また、新規開発機種の重点販売や製品ラインアップの再構築で国内外のシェア拡大を図る。

 大阪有機化学工業<4187>=続急伸。
前週末17日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(15年12月~16年5月)連結業績について、売上高は従来予想の120億円から117億5000万円(前年同期比1.1%減)に下振れた一方、営業利益が8億5000万円から10億5000万円(同26.5%増)へ、純利益が7億6000万円から9億5000万円(同59.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。また、業績予想の修正に伴い、従来9円を予定していた中間配当を12円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。これにより年間配当は従来予想の17円から20円に増額された。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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