売上げが5年で「70%増」
┗アシックス(7936)
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*5月25日追記
本日付の日経新聞朝刊で、独アディダス社長の話として、「1~3月期はブラジルの販売が2桁増えた。他地域も勢いがある」というコメントが紹介されていました。
アシックスは米ナイキ、独アディダスに次ぐ、世界3位クラスのスポーツ用品メーカーです。
アディダスは2016年の業績予想を2度も上方修正したとのこと。アディダスと同じというのはやや乱暴かもしれませんが、リオ五輪の特需を受けるのはアシックスも同様です。
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スポーツ用品メーカーの大手。『アシックス』ブランドのほか、創業当時の社名を冠した『オニツカタイガー』が好調。売上げの8割は海外というグルーバル企業です。
主力のランニングシューズは、健康志向の高まりやブランド戦略により、欧州・米州で着実に売上げを伸ばしています。前期に連結売上高が初めて4,000億円の大台を突破しました。
2012年3月期に2500億円程度だった同社の売上高は、5年で70%増と急成長を見せています。
15年12月期は売上高が過去最高を記録した反面、3期ぶりの営業減益と利益面では苦戦しました。ブラジルレアル安による仕入れ原価が上昇したことなどが要因としています。
株価は昨年8月に上場来高値4,000円をつけた後、利益率の悪化が嫌気され下落基調が続いていましたが、11~3月期の業績が復調したことから、足元では2,000円台を回復する動きが見られています。
今年はオリンピックイヤーの為、スポーツ用品メーカーへの関心が高まる可能性があります。8月5日に開幕するリオ五輪に向けて、先高観が持てる銘柄と言えるのではないでしょうか。
小野山 功