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<7915>=ストップ高。
市場では「JPモルガンが投資判断をニュートラルからオーバーウエートに引き上げたほか目標株価を3000円としたことでインパクトがあったようだ。しかも2月19日に、200億円のユーロ建てCB発行を嫌気してマドを開けて350円近い下げをみせていた経緯があり、その時の真空地帯を駆け上がる格好となった」(国内準大手証券マーケット支援部)としている。戻り売り圧力が希薄なゾーンで、強気の目標株価再設定により、想定以上の値幅がもたらされた格好だ。
トクヤマ<4043>=一時ストップ高。
同社は16年3月期に、マレーシアの太陽電池向け多結晶シリコン事業に関する大型プラントで巨額の特別損失を計上、経営再建策の必要性に迫られていたが、12日、企業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)に優先株を発行するかたちで200億円を調達すると発表したことから、これを材料視する短期資金を呼び込んだ。前日に観測報道が出て大幅高をみせていたが、きょう改めて物色人気が集中した。
ショーケース・ティービー
<3909>=後場に大幅高。
同社は13日正午ごろ、第2四半期累計(1~6月)単独業績見通しについて、売上高6億5200万円(前年同期比14.5%増)を据え置きつつ、営業利益を7300万円から1億3200万円(同6.4%減)へ、純利益を4700万円から8500万円(同11.0%増)へ上方修正したことが好感されている。Webサイト最適化サービスに加えて、DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を活用した広告関連のサービスが堅調に推移した。また、生産性の向上およびコストを抑えた効率的な事業運営を行ったことも寄与したという。
エーアンドエーマテリアル<5391>=急動意。
同社は12日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表したが、営業利益段階で18億円(同11.9%増)と2ケタ増益を見込んでいる。内壁、天井材として使用されるケイ酸カルシウム板など中期経営計画で進めている主力ブランドの強化・育成に注力し、前期に続き増益を確保する見通し。
丸井グループ<8252>=大幅反発。
同社は12日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は2525億円(前期比2.7%増)、営業利益は330億円(同11.4%増)と2ケタ増益を見込むことが買いを集めている。小売事業は、ショッピングセンター(SC)型の新しい「マルイ」「モディ」のストアブランドを展開し、2館体制で運営している静岡店、柏店の2店舗について、「マルイ」「モディ」へのリニューアルに着手。また、4月にオープンした「博多マルイ」も寄与する。一方、フィンテック事業は、丸井店舗での入会促進や、カード発行拠点の全国展開を図り、事業拡大を目指す。
平田機工<6258>=ストップ高。
同社は12日取引終了後に、前16年3月期通期の連結決算を発表。経常利益は28億2500万円(前の期比44.0%増)となり、従来計画の27億円から上振れした。売上高は530億4800万円(同1.7%増)で着地。半導体関連生産設備事業は小幅減収となった半面、自動車関連生産設備事業が堅調だったほか、家電関連およびその他生産設備事業が大きく伸びた。また、同時に17年3月期通期の連結業績予想を発表。事業拡大が期待できる市場や分野への積極的な展開などで、売上高600億円(前期比13.1%増)、経常利益35億円(同23.9%増)を見込んでいる。