【来週の注目材料】2025年最初は米ISM製造業に注目
【来週の注目材料】2025年最初は米ISM製造業に注目
さて、来週水曜日から2025年入りです。通常第1金曜日がほとんどの米雇用統計(基準日12日を含む週から数えて3回目の金曜日のため、小の月の翌月で1日が金曜日などの場合に第2金曜日になることがあります)に関しては、12月分の集計においてクリスマス・新年の休暇が挟まることもあり、1日~3日が予定日の場合、第2週となります)。そうした中、最初の大きな米指標発表となるのが、3日の米ISM製造業景気指数です。
米供給管理協会(ISM)による企業アンケートを基にした同指標。前回11月の米ISM製造業景気指数は48.4と市場予想の47.5を大きく上回る改善を見せました。10月は2023年7月以来の低水準となる46.5に落ち込んでいたため一息ついたという印象。2024年6月以来の高水準となりました。もっとも8カ月連続で好悪判断の境となる50を下回っています。なお、11月分は非製造業が50超えを維持も市場予想の55.5を大きく下回る52.1と、10月分の56.0から一気の悪化となりました。
前回の内訳をみると今後の先行指標としても重要視される新規受注が50.4と10月の47.1から3.3ポイントの上昇で、50を上回ってきました。雇用も10月の44.4から48.1と3.7ポイントの大きな改善となっています。その他、在庫がISM製造業景気指数の構成要素5項目(ISM製造業景気指数は新規受注、生産、雇用、供給、在庫、顧客在庫、価格、受注残、新規輸出受注、輸入の10項目について調査し、新規受注、生産、雇用、供給、在庫の季節調整後の平均が総合指数となる)の中で最も大きな改善となる5.5ポイントの改善を見せて48.1となりました。生産は+0.6と小幅上昇。供給が-3.3と弱く出ています。構成要素以外の5項目では新規輸出受注が+3.2としっかり、価格が-4.5と弱く出ました。
今回の予想は48.3と11月とほぼ同水準が見込まれています。12月16日に発表されたマークイット社による12月の米製造業PMIは48.3と今回のISM製造業とほぼ同水準。3日23時45分には同指標の確報値が発表されますが、速報と同水準が見込まれています。ただ、10月分の数字がマークイットのPMIとISMのPMIではかなり違い、ISMの46.5に対してマークイットは49.7となっていたため、
マークイットはかなりの鈍化となっています。同様にISMも弱くなっているようだと、後退している利下げ期待の回復につながり、ドル売りとなる可能性があります。
その他の注目ポイントとしては、三が日で日本勢が少ない中でも円がらみの値動きです。法定休日ではないとはいえ、2日、3日は日本勢の参加がほとんどありません(1日は世界的に休場です)。ただ、海外勢は2日から普通に参加していますので、かなりの温度差があります。仕掛け的な売り買いで、フラッシュクラッシュと呼ばれる一時的な急落、急騰が起きやすくなっていますので、ポジション管理には慎重さが必要です。
MINKABUPRESS 山岡
さて、来週水曜日から2025年入りです。通常第1金曜日がほとんどの米雇用統計(基準日12日を含む週から数えて3回目の金曜日のため、小の月の翌月で1日が金曜日などの場合に第2金曜日になることがあります)に関しては、12月分の集計においてクリスマス・新年の休暇が挟まることもあり、1日~3日が予定日の場合、第2週となります)。そうした中、最初の大きな米指標発表となるのが、3日の米ISM製造業景気指数です。
米供給管理協会(ISM)による企業アンケートを基にした同指標。前回11月の米ISM製造業景気指数は48.4と市場予想の47.5を大きく上回る改善を見せました。10月は2023年7月以来の低水準となる46.5に落ち込んでいたため一息ついたという印象。2024年6月以来の高水準となりました。もっとも8カ月連続で好悪判断の境となる50を下回っています。なお、11月分は非製造業が50超えを維持も市場予想の55.5を大きく下回る52.1と、10月分の56.0から一気の悪化となりました。
前回の内訳をみると今後の先行指標としても重要視される新規受注が50.4と10月の47.1から3.3ポイントの上昇で、50を上回ってきました。雇用も10月の44.4から48.1と3.7ポイントの大きな改善となっています。その他、在庫がISM製造業景気指数の構成要素5項目(ISM製造業景気指数は新規受注、生産、雇用、供給、在庫、顧客在庫、価格、受注残、新規輸出受注、輸入の10項目について調査し、新規受注、生産、雇用、供給、在庫の季節調整後の平均が総合指数となる)の中で最も大きな改善となる5.5ポイントの改善を見せて48.1となりました。生産は+0.6と小幅上昇。供給が-3.3と弱く出ています。構成要素以外の5項目では新規輸出受注が+3.2としっかり、価格が-4.5と弱く出ました。
今回の予想は48.3と11月とほぼ同水準が見込まれています。12月16日に発表されたマークイット社による12月の米製造業PMIは48.3と今回のISM製造業とほぼ同水準。3日23時45分には同指標の確報値が発表されますが、速報と同水準が見込まれています。ただ、10月分の数字がマークイットのPMIとISMのPMIではかなり違い、ISMの46.5に対してマークイットは49.7となっていたため、
マークイットはかなりの鈍化となっています。同様にISMも弱くなっているようだと、後退している利下げ期待の回復につながり、ドル売りとなる可能性があります。
その他の注目ポイントとしては、三が日で日本勢が少ない中でも円がらみの値動きです。法定休日ではないとはいえ、2日、3日は日本勢の参加がほとんどありません(1日は世界的に休場です)。ただ、海外勢は2日から普通に参加していますので、かなりの温度差があります。仕掛け的な売り買いで、フラッシュクラッシュと呼ばれる一時的な急落、急騰が起きやすくなっていますので、ポジション管理には慎重さが必要です。
MINKABUPRESS 山岡
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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